【暗殺教室】突然ですが転入する事になりました。マフィア幹部です宜しくお願いします (ページ5)

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Ⅴ.Five Six Four Eight ページ5

「烏間様、先日は大変失礼致しました」
「…?」

何の事か解らず、しかし何処かで聞いた覚えのある声に烏間が考え込んでいると、初老の男は、咳払いを一つして再び口を開いた。

「…数日前のお電話、お忘れですか。まあ、所詮狂言。実際に防衛大臣様を攫った訳でもありませんし…構いませんが」
「ジローさん何してるんですか…!?」
「流石、梶本さんやな。感服しますわぁ…」

その言葉に、烏間は思わず机を叩いてそのまま拳を震わせる。

「ジロー…梶本…梶本慈狼……あなたが、あの梶本慈狼だと言うのか…!!」
「はい。その通りでございます。私がかの梶本慈狼です」

梶本慈狼…暗殺者、と呼ばれる事より、殺し屋と呼ばれる事を好む男。誰も素性を知らない殺し屋が、烏間の目の前に立っている。それだけでその場の緊張感は最大まで高まっていた…ところが。

「にゅ…烏間先生。言いたい事があるのは解りますが、そろそろホームルームの時間です。小日向さんや先生方の紹介をしなければなりませんので、また後程にして戴けますか?」
「あ、嗚呼…すまない…」

「お姉さんの髪、金髪で凄く綺麗ですね!」
「お姉さんじゃないわ。イリーナ・イェラビッチよ。イリーナお姉様とお呼びなさい」
「じゃあ…イリーナお姉さんですね。解りましたー!」
「…ちょっと違うけど、まあ良いわ。Aの事、ちょっとは気に入ったしね」

烏間と梶本の会話で空気が張り詰めていた中、空気になっていたイリーナとAは暢気に話していた。もっとも、張り詰めていた空気は、殺せんせーの言葉に反応して部屋を出て行こうとしたAが壁に頭をぶつけた事で起こった笑いにより、解消されたが。

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