【暗殺教室】突然ですが転入する事になりました。マフィア幹部です宜しくお願いします (ページ15)

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ⅩⅤ.Silent Symphonic No.16 ページ15

「本当に見たんですよぉ!音楽室で、宙に浮いた手が掃除してたんですって!!」
「先生、いくらビビリだからって流石に誇張しすぎじゃないの!!」
「ついでに言いますと、発砲中にそんな話されてもあんまり聞き取れないですよー!!」

夜が明けて、始業のベルが鳴る。朝から職員室で昨夜の事を話していた殺せんせーだが、誰にも信用してもらえず、朝の発砲になってもまだ言い続けるのでカルマとAにツッコミを入れられていた。

「本当に見たのに…何故皆さん信じてくれないんです!?あ、律さん!律さんなら録画とかしてませんか!?」
「すみません。昨夜は充電で忙しくて…してないです…ところで、ずっと気になっていた事があるんですが」

律の言葉に、誰もが頭上に?マークを浮かべる。それを見て、律は静かに言った。

「昨日、教室の隅に置いたマネキンは…何処に行ったのでしょうか?」

教室を見渡しても姿が見えないマネキンに気付き、皆が青ざめる。もっとも、一番蒼い顔をしていたのは殺せんせーだが。一同が顔面蒼白となった事で静寂が訪れ、同時に聞こえなかった音が聞こえるようになった。

今まで聞こえなかった、数々の楽器の音色が。それはまるで、祝福するかのように響く。しかし、その場にいる誰もが不審に思い、音のする音楽室へと足を運んだ。

【沈黙交響詩第16番】