閑話 とある隠と新人隠 ページ8
突然だが、俺の昔話を聞いてくれ。
昔の俺は隊士になることを目指して元水柱だった鱗滝さんに師事していたんだ。だが、俺は最終選別で死にかけた。手が沢山ある鬼に殺されそうになったんだ。
″もうだめだ″って思ったその時、あの人は颯爽と現れてその鬼の頚を斬ったんだ。
……あの人が誰かって?……なんとな、あの雲支様なんだよ。驚いたか?
実は俺はあの人の唯一の同期なんだ。………まぁ、その唯一の同期である俺は最終選別のあとにすぐ隠になっちまったんだけどな。
そんなこんなでまぁ俺は隠として働き始めたわけだが、あの人はまだ子供なのにどんどん鬼を狩っていくんだ。
すぐに階級が上がるって訳でもなかったが、まだ小さい女の子ってことを考えるとかなりすごい早さで昇格してたと思うぜ。
だがな、あの人を突然見かけなくなっちまったんだ。
………いやいや、俺があの人について回ってたわけじゃねぇよ。そんなことしてたらただの変態になっちまうだろ。あの人の任務と俺の担当がよく重なってただけだっての。
んんっ………それはおいといて、あの人を次に見かけた時にはすでに支になってたんだ。今まで見かけなかったのにだ。
なんで今まで姿が見えなかったのかとか、なんで急に支になったのかとか気になるとこはあったけど、俺を助けてくれたあの人が支になったってのはすげぇ嬉しかったよ。だけど、あの人は優しすぎるから少し心配なんだ。
……え?隠ごときが支の心配とかおこがましいって?そんなこと俺も分かってるわ。……でも、あの人を見てるとどうしても心配しちまうんだよ。
あの人はいつも、隠に気を配ってくれてる。この前だって俺が待機してる場所を把握して、こっちに鬼が来ないようにうまく誘導してくれてたんだ。それで鬼を倒した後、怪我はないかと声をかけてくれたんだ。
………いやいや、自慢ってわけじゃねぇよ。あの人はいつもそうなんだ。お前はまだ新人だから知らないかもしれねぇが、あの人と同じ現場に行ったやつら全員が必ず、あの人に声をかけられてんだ。
この前なんか、刀鍛冶の里まで送った隠に対して″皆で食べてください″って差し入れを渡してくれたらしいぜ?ちなみにそいつはもう感無量すぎて全速力で離脱したらしい。
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季生(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!!これからも頑張りますね!! (2019年12月7日 17時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
零 - いつも見てます!(作品を) 面白いので、これからも頑張って下さい! 更新待ってます! (2019年12月6日 21時) (レス) id: 0a249ceab0 (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - うぇいさん» ありがとうございます…!!! (2019年12月6日 19時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
うぇい - す・き☆(・∀・)♭ (2019年12月5日 15時) (レス) id: 55820afc03 (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - 白豹さん» ありがとうございます!受験は一応一段落してあとは課題のみなので、地道に更新がんばりますね! (2019年12月5日 12時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:季生 | 作成日時:2019年11月9日 14時