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目の前で、杏寿郎の腹が貫かれている。

あぁ、なぜ、私の大切な人(杏寿郎)があんなことになっているんだ。

「あね、うえ……」

そんな、もう満足だといった顔をしないでくれ。

私はもう家族を失いたくないんだ。

頼むから、死なないでくれ─────









『─────ッ、杏寿郎!!』

意識が浮上して、飛び起きる。

かすかな薬品の匂いと見慣れた景色から、ここが蝶屋敷であると判断する。

あの後杏寿郎はどうなったんだ。

あの腹の傷で生きているとは思えないが、死んでるなんて思いたくもない。

急いで部屋を出て走る。

『カナエ、しのぶ、カナヲっ!他の誰でもいい、誰か…………!』

だれか、杏寿郎は生きているのだと言ってくれ。

「ここには怪我人も多くいるんですから走らないでください!」

遠くから歩いてくるのは、何度か見たことのある人物だった。

『っ、アオイ!』

アオイ「………雲支様?」

『杏寿郎はどこ!!』

掴みかかる勢いでアオイに近づく。

アオイ「ちょっ、あの、落ち着いてください………っ!」

しのぶ「アオイ、どうしたんですか?」

騒いでいるのに気がついたらしいしのぶが奥から出てきた。

『しのぶっ、杏寿郎は………っ!!』

しのぶ「えっ、Aさん………!?」

なぜか私を見てひどく驚いた様子のしのぶ。

しのぶ「……煉獄さんでしたら、今は任務に向かっています。」

『にんむ…………ってことは、生きてる………?』

しのぶ「えぇ。………Aさんが、助けたんです。」

わたしが、助けた………………って、

『………あぁぁぁぁ!!』

目の前の二人が急に叫びだした私に驚いてるけど、それどころじゃない。

全部思い出したよ。私一回皆と会って話聞いてるじゃん!なんっっっだ私のあの態度、酷すぎだろ!

しのぶ「えっと………記憶を、思い出したんですか?」

『…………うん、そうだね。しのぶたちに酷いことを言ったのも含めて全部思い出したよ。』

私の酷い対応を思い出してしのぶの方が向けない。

本当ひどすぎるよ私。皆に向かって散々なこと言って本当何様って感じだよ。

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季生(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!!これからも頑張りますね!! (2019年12月7日 17時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも見てます!(作品を) 面白いので、これからも頑張って下さい! 更新待ってます! (2019年12月6日 21時) (レス) id: 0a249ceab0 (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - うぇいさん» ありがとうございます…!!! (2019年12月6日 19時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
うぇい - す・き☆(・∀・)♭ (2019年12月5日 15時) (レス) id: 55820afc03 (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - 白豹さん» ありがとうございます!受験は一応一段落してあとは課題のみなので、地道に更新がんばりますね! (2019年12月5日 12時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:季生 | 作成日時:2019年11月9日 14時

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