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Aさんと伊黒さんが戻ってくるのを待っていると、突然机に影が差したの。

なんだろうと思って見上げるとそこには殿方が三人立っていて、そのうちの一人が私に″お嬢ちゃん″と声を掛けてきた。

甘露寺「えっと、私になにか用かしら……?」

「いやぁ、なに…ちょおっとばかし、俺たちと付き合ってくれねぇか?」

「悪い思いはさせねぇぜ?」

「むしろ、気持ちいいかもなぁ……?」

目の前でニヤニヤという音がつきそうな笑い方をする殿方達。

甘露寺「お誘いしてくださるのは嬉しいのだけれど、今は私、ここで人を待ってるの。だから、申し訳ないけれどお断りさせて頂くわ。」

″ごめんなさい″と言えば、殿方達はさらに笑みを深めた。

「待ってるって、そりゃ男か?こんなべっぴんさんを置いていく男なんて放っておいて、俺たちとイイコトしようぜ、なぁ?」

そこから何度も断ろうとしているのに一向に引いてくれない殿方達は、私が断り続けることにだんだんとイラついてきたのか、ついには私の腕を無理矢理引っ張って連れていこうとした。


私は人よりも力が強いから無理に離そうとすれば相手を怪我させてしまう。だからあまり抵抗らしい抵抗をすることもできずにいると、殿方達は更に力を込めて私を連れていこうとする。

強引な殿方もステキだとは思うけれど、相手の意思を尊重せずにこんなにも無理矢理連れていこうとするのは流石に受け入れられないわ。

それに、せっかく今日は伊黒さんだけじゃなくってAさんと一緒に出掛けられる日なんだから、他の殿方に誘われたって行きたくない。

甘露寺「……あの、手を離して頂けませんか?」

「抵抗しないのに口だけそんなことを言ったって説得力がないなぁ?」

どうやら力を込めないようにしたのを抵抗していないと勘違いしたらしい殿方達は、″ほら早く″と言いながら私を外に連れ出そうと引っ張る。

困ったわ。どうすれば……




『───ねぇ、お兄さんたち。そっち子よりも、私とイイコトしない?……私なら、そっちの子よりもお兄さんたちを満足させてあげられると思うのだけれど。』

殿方達の後ろから聞こえてきたのは聞き覚えがある大好きな声だったけれど、まるで別人のようだった。

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季生(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!!これからも頑張りますね!! (2019年12月7日 17時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも見てます!(作品を) 面白いので、これからも頑張って下さい! 更新待ってます! (2019年12月6日 21時) (レス) id: 0a249ceab0 (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - うぇいさん» ありがとうございます…!!! (2019年12月6日 19時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
うぇい - す・き☆(・∀・)♭ (2019年12月5日 15時) (レス) id: 55820afc03 (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - 白豹さん» ありがとうございます!受験は一応一段落してあとは課題のみなので、地道に更新がんばりますね! (2019年12月5日 12時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:季生 | 作成日時:2019年11月9日 14時

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