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「──嬢ちゃん、お待ち!……っと、連れの兄ちゃんはどっか行っちまったのか?」
伊黒が行ってから少しして、両手いっぱいに団子を持った店主が店の奥から出てきた。
『えぇ、ちょっと用があったらしくて今は席を外しているんです。』
「そうかい。嬢ちゃん一人でこれを持ってくのは大変だろうし、俺でよければ手伝うぞ?」
人のいい店主は私一人で運ぶのが難しいと判断したらしく、手助けを申し出てくれた。
一瞬疑問に思ったけど、確かに普通の町娘じゃあ団子90本は持てない。
鬼殺隊にいると皆全集中の呼吸を使ってるし、つい自分達の力が強いってことを忘れちゃうなぁ………。
『お気遣いありがとうございます。でも、このくらいでしたら一人で持てるので大丈夫です!私、これでも力持ちなんですよ?』
そういって目の前の団子をひょいっと持ち上げれば、店主は″おぉ……″とめを丸くして驚いた。
団子を持って蜜璃の所に向かうと、なぜか席のある方が騒がしくなっていた。
「あの子大丈夫かぁ……?」
「おい、誰か助けてやれよ。」
『あの、何かあったんですか?』
遠巻きに見ていた観衆に声を掛ければ、一人の女の子を男三人で囲って無理矢理連れていこうとしているらしい。
女の子はそれをなんとか拒否しようとしているが拒否しきれず、男三人もそれなりに体格がいいらしく誰も止められないらしい。
その話を聞いて嫌な予感がして、まさかと思って訪ねる。
『……その女の子の特徴は分かりますか?』
「珍しい色の髪をしていたわねぇ。」
「まるで桜餅みてぇな髪色だった。」
そうだそうだ、と言いながら話す観衆たち。
『……そうですか。教えて下さりありがとうございます。ついでにすみませんが、これ、持っててください。』
早口にそれだけ伝えて手に持っていた団子全てを押し付けた私は、急いで蜜璃のいる方に向かった。
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季生(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!!これからも頑張りますね!! (2019年12月7日 17時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
零 - いつも見てます!(作品を) 面白いので、これからも頑張って下さい! 更新待ってます! (2019年12月6日 21時) (レス) id: 0a249ceab0 (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - うぇいさん» ありがとうございます…!!! (2019年12月6日 19時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
うぇい - す・き☆(・∀・)♭ (2019年12月5日 15時) (レス) id: 55820afc03 (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - 白豹さん» ありがとうございます!受験は一応一段落してあとは課題のみなので、地道に更新がんばりますね! (2019年12月5日 12時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:季生 | 作成日時:2019年11月9日 14時