【鬼滅の刃】前世は暗殺者、今世は鬼狩り 其の伍

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甘露寺「──わぁ！これ、あの有名な寅屋の菓子折りね！ひとつでもいい値段がするのに、こんなに沢山貰っちゃっていいのかしら……？」

蜜璃に″これどうぞ″と手渡したのは、今回の荷物のうちの約一割を占めていた蜜璃への手土産。

蜜璃は少し申し訳なさそうにしているけど、目がキラキラしてるから喜んでもらえたみたいだ。

『もちろん！あ、でも、食べるのはまた今度ね？今日は蜜璃にいっぱい美味しいもの食べさせてあげたいから！』

甘露寺「わぁっ、嬉しいわ！ありがとうAさん！これは後で大事に食べるわね！」

そう言って蜜璃が手土産を運びに行っている間に、伊黒への手土産を出して渡す。

『本当はそれぞれに好きなものを渡したかったんだけど、伊黒の好きなもの知らなかったからお酒にしたんだ。……今さらだけど、伊黒ってお酒大丈夫？』

伊黒「……強くはないが、呑めない訳ではない。」

……あっ、その反応だとそんなにお酒呑めない感じか。やっぱお酒じゃなくて他のものにしとけば良かったかなぁ……。

『それ強めのお酒だから、もし無理そうなら他の人にでもあげてね？伊黒には今度また別のもの持ってくるから。……ってことで、伊黒の好きなものってなに？』

伊黒「俺は酒に強くないとは言ったが、そこまで弱いわけではない。酒は強かろうが少しずつなら呑める。それに俺は貰ったものを他人に渡すつもりはない。特にそれが俺の認めている者から貰ったものならば尚更だ。もし、万が一俺が呑めぬようなら、贈り主である東雲に呑んでもらう。……あと、俺の好物はとろろ昆布だ。」

『………お、おぉ、そっか……。』

急にまくし立てられて半分くらい内容が入ってこなかったけど、とりあえず好物がとろろ昆布なのは分かった。

話は変わるけど、伊黒はよく蜜璃と二人で甘味処に行ってるらしい。伊黒から蜜璃への視線はいつも軟らかいし、あの靴下も伊黒からのプレゼントらしいし……やっぱ伊黒って蜜璃のこと好きなのかな？

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