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煉獄「……………。」
『…………(汗)』
杏寿郎はとりあえず黙ってくれたけど、″不服です!″と顔に書いた状態でこっちをガン見してる。
やだぁ目力っょぃ………。
煉獄「………A。」
『……………。』
″早く言わせろ″と目で催促してくる杏寿郎と、″聞きたくない″と目を逸らす私。
横からジィーッと眺めるその視線があまりにも刺さってくるから、結局は私が折れることにした。
『………あー、杏寿郎。』
煉獄「なんだ、もう言っていいのか?」
『いや違うわ!………じゃなくて、とりあえず私の話を聞いて。
私は言わなかっただけで、昔も今もずっと、杏寿郎のことを弟だと思ってる。……勿論、千寿郎のこともね。
実際、杏寿郎が死にかけたときにはつい昔みたいに話しちゃったし、杏寿郎も″姉上″って言ってたでしょ?』
煉獄「……うむ。俺もあの時は自分がもう死んでしまうと思って、つい″姉上″と呼んでしまったな。」
その呟きは私に向けて、というよりもただ心の内を呟いただけみたいだから、特に反応はしないでおく。
『……死の間際に私を姉として思ってたのに、なんで急に嫁入りの話をしたのか、教えて欲しい。』
この時やっと、私と杏寿郎の視線が交わった。
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季生(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!!これからも頑張りますね!! (2019年12月7日 17時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
零 - いつも見てます!(作品を) 面白いので、これからも頑張って下さい! 更新待ってます! (2019年12月6日 21時) (レス) id: 0a249ceab0 (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - うぇいさん» ありがとうございます…!!! (2019年12月6日 19時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
うぇい - す・き☆(・∀・)♭ (2019年12月5日 15時) (レス) id: 55820afc03 (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - 白豹さん» ありがとうございます!受験は一応一段落してあとは課題のみなので、地道に更新がんばりますね! (2019年12月5日 12時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:季生 | 作成日時:2019年11月9日 14時