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先に静けさを破ったのは杏寿郎だった。

煉獄「………A。」

『ん?なに?』

杏寿郎の方を向かずに、持ってきていた湯呑みに入れていた茶を啜る。

煉獄「夕飯のときに父上が″嫁に″と言っていたことだが」

『ブフォッ………!』

そして啜った茶は全て杏寿郎の発言で吹き出た。

だってさ、唐突すぎるしまさか今その話を蒸し返されるとは思わないでしょ?

杏寿郎はゲホゲホと噎せる私が落ち着くのをわざわざ待って、次の言葉を紡ぐ。

煉獄「俺は、Aに嫁に来て欲しいと思っている!」

『っ、は……?』

手に持つ湯呑みがピキリと音をたててひび割れた。

″あ、弁償しなきゃ″とか現実逃避しかけた自分の思考を″そうじゃねぇ″と無理矢理戻して、初めて杏寿郎の顔を見る。

………あ、やっぱり顔見るんじゃなかった。

杏寿郎の顔は真剣そのもので、さっきの言葉が冗談じゃないということを嫌でも理解してしまう。

煉獄「……A、俺はお前のことがす」

『杏寿郎ストップ!ステイだステイ!』

絶対今のはあれだよね、告白するやつだよね!?

私は別に恋愛面で鈍感な訳じゃないし、むしろ任務とかで相手を惚れさせなきゃいけないときもあったから、こういう雰囲気で相手がとる行動くらい分かる。

………分かるけど、まさか(言葉にも態度にも出さないけど)弟だと思ってた相手──しかも昔縁を切った家族─に告白されるとは思わない。

煉獄「す………?………俺はAのこ」

『あぁぁぁぁぁ止まれ!』

なんで普通に言い直そうとするのかな!?(混乱)

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季生(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!!これからも頑張りますね!! (2019年12月7日 17時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも見てます!(作品を) 面白いので、これからも頑張って下さい! 更新待ってます! (2019年12月6日 21時) (レス) id: 0a249ceab0 (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - うぇいさん» ありがとうございます…!!! (2019年12月6日 19時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
うぇい - す・き☆(・∀・)♭ (2019年12月5日 15時) (レス) id: 55820afc03 (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - 白豹さん» ありがとうございます!受験は一応一段落してあとは課題のみなので、地道に更新がんばりますね! (2019年12月5日 12時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:季生 | 作成日時:2019年11月9日 14時

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