【鬼滅の刃】前世は暗殺者、今世は鬼狩り 其の伍

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泣き崩れてしまったしのぶの側によって、落ち着けるためにゆっくりと背を撫でる。

しのぶ「Aさん、Aさんっ、おねがい、いなくならないで………っ！」

『……しのぶ、ごめんね。絶対とは言えないけど、これからはできるだけしのぶたちに心配かけないように気を付けるから。だから、そんなに泣かないで？』

普段しっかりとしているしのぶが、しゃくりをあげて泣いている。その姿はまるで幼い子供みたいで、そうなった原因が私だということに言いがたい気持ちになる。

……大切な人は傷つけないって決めてたのに、私は短期間で何度も傷つけてしまった。

お館様「A、しのぶはこの中で一番きみを失うことを恐れているのかもしれない。だけどね、他の皆も多かれ少なかれそう思っているってことをきちんと分かって欲しい。もちろん、私やあまねもそう思っている。」

『………はい、心に刻んでおきます。』


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大正コソコソ噂話

しのぶはこのあと一週間くらい柱と支の皆から大泣きしたことを弄られたらしいよ。

最終的には猛毒片手に「いいかげんにしてくれませんか？」と笑顔で言ったことで弄られなくなったんだって。

『あのときのしのぶは怖かった……』

しのぶ「Aさん、何か仰いましたか……？」

『ひぇっ……な、なんでもない！！』

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