【鬼滅の刃】前世は暗殺者、今世は鬼狩り 其の伍

164 ページ12

『……………。』

昨日お館様に頼まれて(脅されて)、今は産屋敷邸に柱と支が勢揃いした。

そしてお館様がいるのは分かるけど、なぜかあまね様と輝利哉様までいる。……なぜだ。

お館様「………やはり、話したくないかな……？」

まって、お館様まって。そんなに悲しそうな顔しないで。一部の視線が怖いの。人を殺せそうな目で″お館様にそんな顔させんな″って訴えてるの。

『話します、話しますからその顔をやめてくださいお願いします………』

早口でそう言えば、さっきの表情が嘘のようにニッコリと笑うお館様。

策士すぎん？お館様こわ………。

『……えーっと、それじゃあまずは────』


そこからは余すことなく全てを話した。

私のアビリティと過去を全て聞いたあと、宇髄が話してなかった部分もあったのか皆少し驚いていた。

『──ここまでが、私の前世と力についてです。』

お館様「話してくれてありがとう、A。」

カナエ「……ねぇ、A。私が上弦の弐から逃れたとき、もしかしてそのあびりてい？とかいう力を使ったのかしら？」

″あびりてい″が一瞬何のことだか分からなかったけど、多分アビリティのことだろう。

『え？……うん、そうだよ。』

煉獄「昔千寿郎と共に隠れん坊をしたときに東雲だけ見つけられなかったのもその力か！」

『いやそれは違う。』

煉獄「なんと！」

私が即答すればピシャーン、と雷が落ちる音でも聞こえてきそうな反応をした煉獄。

流石に私も子供の遊びでアビリティ使わないよ。(あくまで暗殺者の感覚で)普通に隠れてただけだよ。

165→←163

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す