【鬼滅の刃】前世は暗殺者、今世は鬼狩り 其の弐

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しのぶ「─────私の、せいだ。」

宇髄「………いや、お前のせいなんかじゃねぇ。Aは元から、そういうやつだ。」




姉さんから、全部聞いた。

Aさんはずっと、身を呈して姉さんを守ってくれていた。

Aさんは、姉さんを逃がすために囮になった。

その結果、あんなに酷い怪我を負った。

私が、姉さんに何かあったら許さないと言ったから。

Aさんが本当は姉さんに手を出すような人じゃないって分かっていたのに。

優しい人だって、ずっと、分かってたのに。

私が、あんなことを言ってしまったから、Aさんは───



お館様「………三人とも、自分を責めてはいけないよ。Aは優しいから、自分のせいで他人が傷つくことを嫌う。

きっと致命傷を受けても生きていたのは、死んでしまえば皆が自分を責めてしまうことが分かっていたからだと思う。

あの子の命を繋いだのは大切な人(きみたち)の存在だということを、忘れてはいけないよ。」








ねぇ、Aさん。

私、あなたに謝らなきゃいけないことが沢山あるんです。

あなたに聞きたいことや伝えたいことが、沢山あるんです。

だから、早く──────



＊＊＊＊＊
これで第四章は終わりです。

ここで終わりなの？Aさんどうなったの？とか聞かない。

次の章は新しい柱が出る予定です。

その前にいつも通り閑話を挟みます。

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