閑話 三つ目の条件と胡蝶姉妹 ページ44
時間軸は第二章が終わってすぐです
*****
私がお館様に出した″支″になる条件を覚えているだろうか。
一つ目は″日輪刀と同じ材料の暗器″
二つ目は″男装と面をつけること″
そして三つ目は───────
悲鳴嶼「………よく来てくれた、A。」
『久しぶりです、悲鳴嶼さん。』
今日は、前々から約束していた悲鳴嶼さんが世話している子ども───後から聞いたら私とあまり年が変わらないらしい────に会いに、悲鳴嶼さんの家に来た。
『そういえば、先日柱に就任したんですよね?これ、お祝いです。よかったらここにいる子どもたちと食べて下さい!』
そう言って差し出したのは和菓子の詰め合わせと、大きなタケノコが三つ。
前者は女の子がいるって聞いたから甘いもの、後者は悲鳴嶼さんの好物は炊き込みご飯らしいからそれに使えるかなって。
悲鳴嶼「あぁ、ありがとう。あの子たちも喜ぶだろう。
………今回の柱の件、Aからの推薦だと聞いた。」
『あれ、お館様言っちゃったんですか?………まぁ、私よりも悲鳴嶼さんの方が適任だと思ったので。』
────そう、三つ目の条件は他でもない″悲鳴嶼行冥を柱にすること″だ。といってももちろん、悲鳴嶼さんが柱になるための条件を満たしたらの話だが。
そして先日、ついに悲鳴嶼さんは柱になったのだ。
「私は胡蝶カナエ、と申します。初めまして、Aさん。悲鳴嶼さんからお話は伺っています。」
「胡蝶しのぶ。………姉さんに近づかないでくれる?」
「こら、しのぶ!Aさんに失礼よ?
………妹がすみません、Aさん。お気になさらず、ごゆっくりしていってくださいね?」
目の前には蝶の髪飾りが特徴の女の子二人。片や穏やかな笑みを浮かべ、片や無表情でこちらを睨んでいる。
そう、この二人が悲鳴嶼さんが世話しているという子どもたちである。
「ふんっ。………姉さん、早く行きましょ?」
「あっ、ちょっと、しのぶ………!」
しのぶはAのことを一睨みしたあと、カナエの手を引っ張りさっさと奥の部屋に消えてしまう。
悲鳴嶼「南無…………。」
『…………えっ。』
…………どうやら、初対面から嫌われてしまったらしい。
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季生(プロフ) - RAIさん» ありがとうございます!分かりづらくて申し訳ないですが、3話で登場しているのは煉獄さんのお父さんなので槇寿郎さんで間違いありません!これからもゆっくりとですが更新頑張りますね!! (2019年10月29日 21時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
RAI - 3話の煉獄さんの所「杏」じゃないですか? 自分も、間違っていたらごめんなさい。 いつも楽しく見てます!がんばってください♪ (2019年10月29日 18時) (レス) id: 628fcb24a9 (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - 木暮なぎささん» つまらないツイートばかりでよければお好きに………!! (2019年10月24日 17時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
木暮なぎさ(プロフ) - すみません!Twitterフォローさせて下さい! (2019年10月24日 16時) (レス) id: eb9f4596bc (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - レンサさん» ありがとうございます……!続編今日中に出しますね!! (2019年10月24日 12時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:季生 | 作成日時:2019年10月20日 20時