【鬼滅の刃】前世は暗殺者、今世は鬼狩り

続き ページ42

宇髄「………いいや、違わねぇ。

あんたはそんな自分が嫌だと思ってるから、俺とは違う、綺麗なんかじゃないって思ってるんだろ？

そうやって自分は他とは違うって周りを突き放して、一人になってんだろ？

……でもそれは全部、他人のためだ。他とは違った価値観のせいで周りを傷つけたくないから、そうやって他人と距離を置こうとしてる。

さっきの話の家族と縁を切ったのも、人殺しと一緒にいるって思わせたくなかったからだろ？」


………なんだ、それは。

そんなのは、私なんかじゃない。

私は、私は……………


『………違う。違う、違う、違う！

私(僕)はそんな立派な人間じゃない！

昔からどんなときだって、私(僕)は、いつも………っ、！』


いつも、私は人でなしだった。

人を殺しても、心が痛むことは無かった。

命乞いをされても、何も感じなかった。

命が大切だなんて、思えなかった。

………時々、そんな自分が嫌になった。





宇髄「…………なら、今はそういうことにしてやる。

だが、(名前():お前)は祭りの神であるこの宇髄天元様の一番の友だ！

そんなお前には、これから俺直々に、(名前():俺の親友)がどれだけ良いやつかってことを教えてやる！覚悟しておけ！」



『…………ふはっ、！何、それ………っ！


……………本当、親友(きみ)には叶わないなぁ………。』


だけど、そんなきみだから私は、友達になろうと思ったんだよね。




元道具だった暗殺者(自分が嫌いな雲支)と元道具だった忍(その友達の祭りの神)が、本当の意味で友達になったきっかけの話。

補足→←閑話　雲支と祭りの神

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