閑話 雲支と祭りの神 ページ41
時間軸は第二章と第三章までの間です
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きっかけは、些細なことだった。
宇髄には会うたびに少しずつ、私が何者かっていうことを過去を交えて話していた。
もう何度目か分からない宇髄との合同任務の帰り、いつものように過去の話をした。でも、今日話したのは前世じゃない、この世界での過去のこと。
そこからなぜか話が飛躍して、いつの間にか喧嘩になっていたんだ。
『──────僕は、きみとは違うよ。』
宇髄「いいや、違わねぇ。Aは派手にお人好しだ。」
『宇髄には分からないよ。僕のこれはお人好しなんかじゃない。
………僕の本性は、宇髄みたいに綺麗なものじゃない。』
私には、宇随みたいな人の優しさなんてない。
宇髄「俺が綺麗?はっ、そんなわけ、」
『昔道具みたいに人を殺してたから?でも、そこには必ず罪悪感が、忌避感があったんだろう?
道具として人を殺してたのは僕も同じだよ。だけど、きみと僕とじゃあそこに伴う感情が違う。』
宇髄「そんなわけ、
『宇髄には分からないさ。』
………。」
『僕は人を殺すこと自体に忌避感も、嫌悪も、罪悪感も、何も感じないんだよ。そこにあるのはただ人を殺すという作業だけ。
僕は普通の人の考え方や行動が分かるから、それっぽく振る舞ってるだけ。人殺しはダメだってこと、罪だってことを分かったふりしてるだけなんだよ。
そこに、僕自身の感情は伴わない。
……………ね?僕は宇髄とは違うんだよ。』
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季生(プロフ) - RAIさん» ありがとうございます!分かりづらくて申し訳ないですが、3話で登場しているのは煉獄さんのお父さんなので槇寿郎さんで間違いありません!これからもゆっくりとですが更新頑張りますね!! (2019年10月29日 21時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
RAI - 3話の煉獄さんの所「杏」じゃないですか? 自分も、間違っていたらごめんなさい。 いつも楽しく見てます!がんばってください♪ (2019年10月29日 18時) (レス) id: 628fcb24a9 (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - 木暮なぎささん» つまらないツイートばかりでよければお好きに………!! (2019年10月24日 17時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
木暮なぎさ(プロフ) - すみません!Twitterフォローさせて下さい! (2019年10月24日 16時) (レス) id: eb9f4596bc (このIDを非表示/違反報告)
季生(プロフ) - レンサさん» ありがとうございます……!続編今日中に出しますね!! (2019年10月24日 12時) (レス) id: bf68da9b36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:季生 | 作成日時:2019年10月20日 20時