【オリジナル】アースラルジュ８ (ページ44)

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第３７６話　猫はお膝で丸くなるページ44

アルマ「銀朱さん、これからもよろしくです！」

銀朱「俺の教えは厳しいぞ
まぁお前はよくわかっているか」

アルマ「もちろんですよ
それと…ｺｿｯ)銀朱さんってAさんのこと好きなんですか？」

銀朱「…はぁ？
何を言ってるんだ、俺は女性全てが好きだ
特定の人は好きにならん」

アルマ「そうなんですか…なら、朽葉さんは僕がもらってもいいですよね」

銀朱「…アルマ、本気で言ってるのかぁ…？」

アルマ「顔酷いですよ、でも
特定の人、好きならないんじゃなかったんですか？
朽葉さんの名前出したらすぐ変わった」

銀朱「なんでまた…」

アルマ「…やっぱり…朽葉さん
これから、色々教えてくださ～い！」

朽葉「え、えぇ…」

アルマ「あと朽葉さん、僕貴方が好きです！」

朽葉「へ！？」

銀朱「おい、アルマ、お前…！」

アルマ「慌ててますねぇ」

銀朱「…っ～！
朽葉！帰るぞ！」

朽葉「あっ！待ってください！
キット行きますよ！」

キット「あっ！待ってよ
まだアイスが…」

アルマ「あ！僕も情報屋なんですよ
僕を置いてかないでくださいよ！
早いですってー！」

わちゃわちゃとその場を後にする情報屋
私たちも帰るか、と
電車の中で揺られながら静かに眠った二人だった
私の膝には小さくなった虎の白虎が丸くなりながら寝ていた

・

銀朱「よう、気分はどうだ
バリュイ」

バリュイ「あぁ、銀朱さん
この通り、この感じなら村まで帰れそうです」

銀朱「本当に護衛はいらないのか？
俺が村まで届けるというのに…」

バリュイ「貴方が戻ったら大騒ぎですよ
いいですよ、一人で帰れますって
アルマはそちらに残るんだ、この話だってしなくてないけないしな
まぁ銀朱さんの所にいるだなんていえないんで
外で新しい場所を見つけたと言って旅立ったと伝えます」

銀朱「すまないな、バリュイ」

バリュイ「いえいえ、またいつかここに顔を出しに来ますよ
夜手族は他者とのかかわりは少なくしろと言っていましたが
ユーバに来て様々な種族を見かけて思いました
他者と考え、感じられるなら少なくなんてできないじゃないですか
一度知ってしまった熱からは離れても冷えるだけなんですよね…」

銀朱「まだもう少しいたらどうだ
ユーバの街を案内しよう」

バリュイ「いやそんな…」

銀朱「俺の好意だ、受け取ってくれるだろう？バリュイ」

バリュイ「…はぁ、敵いませんねもう…」