【オリジナル】アースラルジュ８ (ページ41)

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第３７３話　女と子供が強い！ページ41

スコ「なぜ…俺はただ、お前の力が欲しかっただけなのに…」

そういって、スコーピオは尻尾の数を減らしていった
元の姿に戻ると付けていた耳飾りは耳から外れると
地面に落ちた瞬間、砂となり消えていった

あ「…なんで消えたの」

ユティ「お前に埋め込まれたのと同じだ
時間が経てば、意思疎通と寝る時間が増える
物に込められてから長かったからな…
意思疎通もできなければ、もう溶かされていたんだろうな…」

あ「…(アンゲルとスピリトもあのままだったら…
いや、今はもう元に戻ったんだ、もう気にしなくていい…)」

ユティ「…スコーピオは力の使い過ぎで倒れたな…
仕方ない、敵陣に送り返してやろう」

スコーピオの下から、丸く黒いものが出てくると
すかさず、吸い込まれては消えていった
ユティは満足したようで脅威はもうないから影の中で寝る
そういってはお休みと言って影の中に入っていった

時雨「よう、A
大丈夫だったか？」

あ「まぁね、銀朱も落ち着いたようでよかった」

銀朱「苦労掛けたな…」

あ「いいよ、それより…」

その時、奥から黄昏族が逃げてくる…
「わー！女と子供が強い！」
「やばいやばい！逃げろ！」
そんな声を出しながら逃げてくるその後ろでは…
ポニーテールの女の子が紐を持ち
紐に巻かれた少年が上に持ち上げられると
そのまま地面にたたきつけられる

別の場所では狂ったように笑いながら
男の子が赤い羽根を出しては、黄昏族に向けて赤いとげを飛ばしていた
あれ…この二人…

銀朱「！！待て待て待て！！
朽葉！キット！！」

朽葉「へっ！？」

キット「え？」

朽葉は縛っていた紐を解き、キットは赤い羽根をしまった
銀朱の元に寄ってくる

銀朱「お前たちな…
確かに、黄昏族がしていたが
その理由も調べずに乗り込み襲うのは賊のやり方だぞ…
もう少し慎重にだな……うおっ！？」

朽葉「銀朱さん…貴方って人は！
何も言わずになんで一人で行くんですか！」

キット「そうだよ！攫われたって聞いて
僕ら居てもたってもいられなかったんだから！」

あ「(普通に朱翼出しては、狂ったように笑っていたけど…
ほんの少し、血が見えた気がする…
何にも…変わってないんじゃ…)」

キット「…何？ Aさん」

あ「…何も変わってないよね…君」

キット「やだなぁ、好きで血を得てない所は変わってますよ？
得ないということは約束してませんけど」

あ「…」