【オリジナル】アースラルジュ８ (ページ37)

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第３６９話　助けよう黄昏族をページ37

あ「アルマ…」

？「っと、戻ったぞ」

あ「おかえり、ユティ」

ユティ「うむ！」

時雨「あいつはどうしたんだ？」

ユティ「一応伸ばしてきた！
これでしばらく動けんだろう
さて、アルマは取り返した
ここに用はないだろう？」

時雨「ちょっと待て、のばしてきたなら
あいつがまた起き上がって悪さするだろう
このまま帰るのか！」

あ「…スコーピオは気になるけど
だけど、私たちは正義の味方じゃない
踏み込める場所は決まってる」

時雨「…銀朱は諦めないぞ」

あ「…」

時雨「こいつが、攫ったこいつらを許すとは思えない
ほらな、勝手には帰れない」

ユティ「…面倒なんだな…
取り返したならほっとけばいい
こんな奴らは長生きせぬ
いつかどこかの奴に恨まれて殺されるだろうさ」

あ「…スコーピオが騙してるんだよね
根は分からないよ」

アルマ「…僕は助けたいです
彼らは騙されているだけなんです！
彼らは僕を勘違いしていたぐらいなんですから
きっと、だまされやすいんだと…」

時雨「…単純に馬鹿なだけか…」

ユティ「…むむむ…」

あ「時雨、アルマ…
分かった、助けよう…
単純でも、今の私たちの言葉はきっと彼らは聞いてくれない」

時雨「…ユティ、スコーピオはボロが出るほうか？」

ユティ「…んー…嘘はつけないんじゃないか？
あぁ見えて従順だし
私に関しての信仰心は本物だしな
命令は聞いて必ず動く男だ」

・

ユティ「よう、スコーピオ
ようやく夢から覚めたか？」

スコ「またあなたですか…
流石にさっきのは痛いです」

ユティ「嘘つけ…
だが、今回相手するのは私じゃない
私が目をつけた次の面白い奴だ」

あ「…面白い奴って…芸人じゃないだからね…」

スコ「ほう…そのブレスレットは…
貴方があげた物ですね
勝手に持ち出して…」

ユティ「ただで抜け出すと思うか？
私はお前たちのしてることが詰まらんから
こっち側に手を貸してやろうと思ったんだ
私がこちらに回った時点で終わりだと思えよ」

スコ「まぁいいでしょう…
貴方がしたない所で秘密裏に新兵器は作られています
今日は出さないが…」

あ「…っ、何？」

スコ「お前相手に、狐族だけで十分だ」

スコーピオは自身の尻尾を揺らす
そして、手のひらから火の玉を出す

あ「そういえば、君、黄昏族をこれからどうするつもり？」

スコ「これからも、捕まえてきて融解させて販売しますよ
世界を壊す大事な一歩ですから」

あ「へぇ…」