【オリジナル】アースラルジュ８ (ページ32)

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第３６４話　突入ページ32

あ「！時雨伏せて！」

時雨「！？」

時雨の前にいる黄昏族の向けて
早速、もらった夜手のブレスレットに触って
地面に手を置く
すると黄昏族のいる地面から夜手が生えては
振り払った

時雨「すげぇ…って、夜手！？」

あ「ふぅ…大丈夫？」

時雨「遅いじゃねぇかよ…
それより、なんで夜手が使える？」

あ「これのおかげ、もらった」

時雨「なんで…いや、もういいか…
銀朱は一人で突っ走って行った」

あ「今の銀朱はクロウとでも思ったほうがいいよ」

時雨「あいつでも馬鹿なことしねぇよ…
にしても…ここには子供しかいない
それに、攻撃方法は影からの攻撃それだけだ」

あ「…！なら…アルマは生きてると思う」

時雨「なんで言い切れる？」

あ「黄昏族と夜手族…両方とも影から攻撃する
黄昏族は影全体だから、なんでも形にできる…
夜手族は影から手を出すだけ…
形が変化できる黄昏族が勘違いをして
夜手族であるアルマを連れてきていたら？」

時雨「仲間だと思うってことか？」

あ「そう、アルマは生きてる…
でも、きっと早くしないと」

ユティ「ぬはは、だって時間が経っている
行動力が優れてるなら死んでるだろうさ
そうだ、死体は私が食っていいか？」

私はその発言に怒りが湧いて
影に向かって剣を突き刺した
ユティは黙り込んだ後、高らかに笑った

時雨「おい、さっきから何がいるんだ…？
気配がする、影からな…」

あ「…まぁね、とんでもない人食いの狐がいる
それ以上言ってみろ、許さないからね」

ユティ「ぬはは！面白い！
普通ここは恐怖が出るんだぞ？
人を食うと言ったんだ
そこお前は…笑
怒りと来たっ！
…中々の肝っ玉だ、少しだけ姿を見せよう」

影から飛び出てくると白いワンピース姿のユティ
とうっ！と着地のポーズを決めると
私に向き合った

ユティ「よう、時雨と言ったか
夕陽に魅入られた奴」

時雨「なんだこいつ…」

あ「ユティーナ、ホークが言ってた
崇拝対象の狐そのもの」

時雨「は！？敵じゃないのか？」

ユティ「気分で動く、敵でもあれば味方の時もあるさ」

時雨「はぁ…？よく分からんなこいつ…」