【オリジナル】アースラルジュ８ (ページ25)

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第３５７話　傷だらけの男ページ25

その時、ギルドの方で音がする
気になり、足がギルドに向かって走り出す
ギルドの大広間へと通じるドアを勢いよく開く
そして、入口の方を見ると
傷だらけの姿でその場に倒れる男の人がいた

あ「っ…大丈夫？」

時雨「おい！どうｓ…！
おい！大丈夫か！
誰か、犬塚呼んできてくれ！」

シノ「…っ！みぞれ！」

犬塚「なんですか？珍しくシノが名前を呼ぶなんｔ…
…これはいけない…
早く、医務室へ
急いで手当てします！」

そこに銀朱もやってくると
時雨に抱えられて運ばれる男の人を見て血相を変えた
男の人をバリュイと呼ぶと声に反応したのか
少しだけ意識を取り戻した

？「…っ…銀…朱さん…
やっと…やっと…みつけ…た…」

銀朱「おい！しっかりしろ、バリュイ！
そいつは俺が運ぶ！
なんでお前がここに居るかわからんがただ事ではないようだな…！」

時雨「…知り合い…らしいな」

あ「そうみたい…あの傷だらけの様子…
何があっｔ…」

入口の方でまた音が鳴る
何かがギルドの大広間を飛び回る
私はそのうちの一つを矢で撃ち落とした
それは地面にたたきつけられて落ちる
飛び回っていた何かはぴたりと壁に止まった

あ「…人…？」

？「…っ！」

時雨「なんだ、お前ら…
大広間でぶんぶん飛び回りやがって…！」

？「生かして返しちゃった…」

？「馬鹿…！
何故仕留めなかった！」

？「だっ…だって…あの女が…」

あ「…確か…あの傷だらけの男を狙ってたね
…君たちが傷を負わせたって思っていいんだよね？
あの人は銀朱の知り合いなんだ
見知った人を殺させはしない」

時雨「あぁ、お前らは何者だ！」

？「…どうする…」

？「…一旦引く…！」

あ「っ！待て！」

呉羽「逃がしません！」

呉羽は何かを取り出して一人に投げたが
そいつらは入り口に向かって飛んでいくと消えて行ってしまった
あいつらは…一体何者なんだろうか…
すべては傷を負った男、バリュイに話を聞けばわかるのだろうか…？