【オリジナル】アースラルジュ８ (ページ3)

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第３３５話　シーナの国は文化豊かページ3

ここはシーナの国
赤い屋根に漂う香辛料の香り
そして、赤い旗が建物からぶら下がっている…

あ「…見たことない…」

チェン「やっぱり驚くよな…
ここがシーナだ
住んでる皆は俺みたいにシーナの国の服を着ている」

ナユタ「確かシーナ服だったな
見てみろよ…あの女性たちの足の大胆さ
やばくないか…！」

あ「…露出高いんだ…」

チェン「まぁ…人にもよる
それが嫌いな奴もいるからな
黒のズボンを履いてるものもいる
ここは武術の国でもある
動きやすい服も多い」

確かに…赤い服が多いが
白色の形の違うシーナ服から
青や黒と言った様々色がある
バリエーションが多ければ動きやすそうだ
かといって…

あ「履く気にはなれない」

チェン「そうかぁ…」

あ「なんで残念がってるわけ…」

チェン「男なら夢を見るだろ、な？ナユタ」

ナユタ「…ハッ、それな！
いやぁ楽園だｗ…いでっ！」

杏「ごめんなさいね、無性に殴りたくなって」

ナユタ「…冗談っすよ…」

チェンは街を歩いていく
その先には長い階段がある
これを上がっていくという
チェンは毎日ここを上がっているので
慣れた様子で上がっていくが
見た瞬間、三人は絶望の顔を浮かべた

あ「……」

杏「…ちょっと！これを本当に上っていく気！？」

ナユタ「…いや、マジで無理…」

チェン「あはは…ごめんな
シーナは階段多いだろ
師匠との修行の場所も上にあるんだ…
我慢して登ってくれ」

あ「…流石に足腰にくるね」

杏「…あぁもう、これ以上は嫌！
ベゴニア、運んで」

ベゴニア「…いいんですか？
周りは頑張っていらっしゃるのに…」

杏「嫌よ、私は肉体に不可はかけたくないもの
別にいいでしょ？チェン・ルー」

チェン「仕方ない、手でも借りればいい
あんたのためにならないぞ～」

杏「うるさいわ、余計なお世話
先に行くわ」

ベゴニア「はぁ…」

ベゴニアは指を鳴らすと羽を出しては杏を抱えて
階段の先まで飛んで行った
便利なものだと心の中で思ったが
この状況が変わる訳でもなく
途中、休憩しながら登ったのだった

あ「…着いた…」

ナユタ「だぁー！もうだめだ辛い！
この階段から高すぎて下を眺めるのも辛い！」

あ「そういや…高いとこ…嫌いだったっけ…」

ナユタ「あぁ…昔ふざけ半分でシブキに高い所から突き落とされたからな」

あ「うわ…」