【オリジナル】アースラルジュ８ (ページ16)

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第３４８話　目が据わってるよページ16

クロウが黙った後、私を見て不機嫌そうな顔をした後
後ろを向いてギルドに歩いて行った

あ「…ふぅ…チェン、ありがとう」

チェン「…キットのことだろ…？
あの時何があったか聞いていた
目は開かなかったんだが、鍛えているからな…
嫌でも聞いただけで分かる…」

あ「…そっか…」

チェン「あいつとは前に会ったきりだった
あいつのことは俺はあまり知らない
でも、驚くほどその時の性格と違うんだろ？」

あ「…だから、クロウには言わないほうがいいと思って…
キットになんで隠してたって聞くと思う
知ったら彼は傷つくと…」

チェン「…それは黙っていたほうがいいｎ……」

あ「…？まさか…」

チェン「あぁ…悪い、早速地雷だよ…」

後ろにはすごーくいい笑顔をしたクロウの姿が…
へぇ、俺が知るとまずいことね…と言うクロウに
思わず、チェンと二人して息をのんだ

クロウ「キットの性格が俺もお前も知らないものだったと…」

あ「クロウ…」

クロウ「…なぁ、どういうことだよ…
おい！！説明しろ！桜音A！！」

あ「ﾋﾟｷｯ)フルネームで言わなくてもいいんじゃない……？
好きで黙ってたわけじゃない！！
あんたのために黙っていたんじゃん！」

クロウ「あぁ！？」

チェン「おいおい、二人とも落ち着けよ！」

？「騒がしいな…
僕の性格が何だって？クロウ兄ちゃんとAさん」

そこに聞きなれた声がする
この話の最重要人物である渦の人物、キット本人だった
クロウはキットを見る
キットはクロウを見ることはなく、Aを見る

キット「Aさん…ねぇ？何を話したの？」

あ「…ｺﾞｸﾘ)」

これは非常にやばい…
もうキットの目が笑ってるのに据わってる
私はキットに口パクでごめんというが
キットはにこやかなままだった

クロウ「…キット、俺はお前の性格が悪くても気にしない」

キット「へぇ…」

クロウ「それよりも、自分の口から話してくれ」

キット「……僕は朱翼族で、朱翼族は知人を殺した血が
翼に移って生まれた物…
知人は紙そのものだった、そう
僕らは神を殺したんだ」

あ「神殺し…」

キット「神は複数人いる
天使族の村を占拠していた神は僕が殺したんだ
羽は血に染まって赤く黒くなる…
そして確かめるんだ、神の血で染めた翼を…」

狂うように話し始めるキットその話は続いていく
血は朱翼族の証、取らなければ乾ききって力を失う…