第３４３話 徴収 ページ11
チェン｢よっしゃ、神だからって上でふんぞり返ってたまるか｣
あ｢私も納得出来ない
神はもとより人間を愛し慈愛するもの…
そんなのは神とは認めない｣
キット｢僕もそいつに怒りがわくよ！
許せないね！｣
琥珀｢そうだそうだ！
神だろうがなんだろうがこの琥珀ちゃんが許さないだから！｣
アンゲル｢皆さん…ありがとうございます…
ちょうど村に帰るのでどうぞ
でも、その格好じゃ目立つから
天使の羽でもつけましょう！｣
総出で、羽をつける
ミルカーナの時が懐かしいな…
よくこの羽で空を飛んでたな…
最もあまりうまく飛べなくて力に頼ってたな…
琥珀｢エンジェル琥珀ちゃんだよ！
どうどう！？｣
あ｢子供か！
まぁいいんじゃない？ 天使に見えるよ｣
チェン｢男で天使っているのか…？｣
キット｢あはは…違和感…｣
アンゲル｢いますよ、最も働きづくめですが
さっ、着きましたよ、急いで家の影に隠れてください｣
家の影に隠れる
なぜ隠れる必要がと、聞く前に表情を読まれたのか
アンゲルが内緒で外に出てるのに見つかったら殺されるでしょ！
ごもっともですね…
アンゲル｢…！ もうすぐ徴収の時間！
こっちに来て！｣
アンゲルに案内されるまま向かった先には
数人の天使達がそこにいた
座ったままで暗い顔をしては泣きそうになるものも
中には子供もいて酷く怯えていた
身なりもご察しの通りだ
神｢徴収の時間だ、金銭の100ピンズ｣
｢どっどうぞ…｣
｢これでお願いします……！｣
神｢なんだ？ 足りないではないか…｣
｢すいません、すいません…！
いい作物が取れなくて…！｣
神｢…まぁいい、見逃してやろう…｣
｢本当ですkうぐっ！｣
神｢見逃すとは言ったが蹴らないとは言ってないだろう？｣
あぁ、見てるだけで吐き気がする…
神が…私と同じだったものが今はこんなことをしている
同じ神だとは思いたくない…
神｢次はお前だ｣
アンゲル｢どうぞ、お納め下さい｣
神「ほう、珍しいな
１００ピンズ以上か…｣
アンゲル「どうか、それに免じて
彼を許してはくれないでしょうか」
神「…まぁいい、次はないぞ」
アンゲル「ありがとうございます」
神「お前らは見ない顔だな、別の村のものか？」
アンゲル「彼らは徴収には関係ないです
まさか…別の村の神に断りなく
自分の所の天使から徴収するつもりですか…？」
神「…生意気なことを言うな、小娘
そうしたら、負けるに決まってるだろう」
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