検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:2,879 hit

第293話 お婆さんは… ページ9

あ「ということで山の異変を直すことができたのでご報告します」


「本当助かったわ、山の黒いのが消えて
さわやかな風が山から来るのが分かるの…
ありがとう」


あ「いえいえ…」




それを遠目から眺めていた
時雨とトーマと呉羽
ヤヨイとタミルはこの頃、研究をしてなかったせいか
そろそろ真面目に集中したいと
シノと共にまた本を探って読み始めたのだった




時雨「なぁ、あのおばあちゃんさ
山について妙に関心があるよな」


呉羽「それほど、山を大切にしているご老人なのでは?」


?「そういうことで気になったので調べてみました」


時雨「!? おう、朽葉…」


朽葉「あのご老人、やはりただものではなさそうですよ」


トーマ「ん? どういうことだよ」


朽葉「…あのご老人…元風巫女ですよ」


時雨・呉羽「……はぁ!?」


あ「…あのバカ二人…
薄々分かっていたんですけど…」


「いいのよ、私は昔に塔に山を下りた身だからね
それでも、あの山の黒いよどみには気になって仕方なくて
仕方なくて…気づいたら戻ってきていたのよね…」


あ「忘れられなかったんですね…」


「ええ…どうしても故郷に何かがあると気になるのよ
特に今回のは規模が違ったのよ…
なんだかとても不吉な気がしてならなかったから…」


あ「…」




そうだ、ウミは多分、リクに飲まれたんだと思う…
ウミが唯一の道だと思っていたのに…
そしたら、どうすればリクを止めようか
方法はまた行き詰ってしまった…




あ「…ウミはもういない…なら
どうすれば…」


「何か困っているのならそれに聞けばいいと思うわ」


あ「…え?」


「古くからの言い伝えよ
『空には街があって、大事な物が時を待ってる』って」


あ「そんな言い伝え…あったけ…」


トーマ「なんか聞いたことあるような…
確か、本でそんなのを見た気がするんだが…」


「よく探してみることね…
じゃ、私は帰るわね
はいこれお金」


呉羽「あっどうもです…」


「それじゃあね
また何かあったらお願いするわね」




そう言ってお婆さんはギルドを後にしていった
『空には街があって、大事な物が時を待ってる』…
この言葉はどうやら古い書物にてそれが乗っていた
それを教えてくれたのがトーマだった




あ「ねぇトーマ」


トーマ「なんですか?」


あ「最近、シノと居ないね?」


トーマ「あ? まぁね…」


あ「…喧嘩でもした?」


トーマ「ん? してないよ
あいつとは普通だよ」

第294話 トップの会話→←第292話 風の山



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:オリジナル , 桜音羽 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜音羽 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年10月3日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。