【オリジナル】アースラルジュ７ (ページ8)

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第２９２話　風の山ページ8

ヤヨイ「二人とも？
こんなところで何してるんだよ」

あ「…ヤヨイ」

時雨「何でもないさ
それより、祓えたのか？」

ヤヨイ「あぁ！完璧にな！
見ろよ、この澄んだ空気を！」

あ「おぉ…」

山の新鮮な空気とはこういうことを言うのだろう
本来の山の空気が自然と味わえる…
これが…風巫女が住む山…

松風「皆さんのおかげです
可笑しくなった巫女たちも戻りましたし
これで一件落着のようですね」

呉羽「良かったです
それにしても…大幣、やはり私のだけ壊れましたね」

テミッド「言ったでしょ、大きいほうから取られるものだって」

松風「…大幣は巫女の命でもある
これが壊れれば大目玉なんです
本当にありがとうございます」

呉羽「私は巫女ではないですし…
それに…私の中にいる風巫女さん…涼葉さんを
解放できる手段を探してるので…」

松風「え…中から切り離すことなんてできるの？」

ヤヨイ「俺ら天道研究所ではそれを研究してる
活路も見えてる、戻れる日は
そう遠くはないと思うぜ」

松風「…そうですか…！
応援していますね、またいつでも来てね」

・

・

琥珀「だぁー！
なにこの迷路！
歩いても歩いても遠回りしてるようにしか感じないんだけど！」

それもそのはず、蛇のようなこの道
くねくねしながら先を目指してるため中々たどり着けない
琥珀は一回腰を座らせた

琥珀「…Aたち…どうしてるかな…
刺されてから倒れたのは覚えてるんだけど…
そういえば私を刺した奴って何が目的だったんだろう…
私に何かあったのかな…？」

どう考えても理由が思いつかないや…
こんなところで立ち止まれないと
また足を進め始める
でも、心なしか近い気がする…！

琥珀「起きたら、たらふく飯を食べる！
寝てるんだから食べれてもいないし」

それに…刺した奴はただものじゃなかった
すごい量を感じたけどそれは分散していたし…
いや、おばあちゃんに教えてもらったけど
魔力を出してる場所には少しながらの
微力な魔力を感じるみたいなんだよね…

琥珀「壁からも、そのほかから…
多分、あの山の上らへんからかな…
魔力を感じたんだよね
後ろにあいつが来た時もそれと似て大きな魔力も分かったし…
あいつただものじゃないことは確か！
…わるさしてなければいいんだけど…
とりあえず、あるけー！」