【オリジナル】アースラルジュ７ (ページ6)

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第２９０話　涼葉ページ6

呉羽「戻りました！」

松風「良かった！呉羽
無事ね！
麻は手に入った？」

呉羽「この通り、無事に手に入りました」

時雨「呉羽…思いっきり毒が掛かってるが…」

呉羽「触らないほうがいいですよ
おそらく私ですから耐えれたのかと…」

ヤヨイ「うわぁ！？
ちょ、呉羽、その恰好血だらけに見える！」

あ「なんだか未知の生物を倒した時に出る
紫色の…」

ヤヨイ「やめろいうな
とにかく、服着替えてきて！」

松風「今、巫女衣装しかないんだ…
それに、大幣を持って二人で舞を踊る
呉羽、踊りは君しかできない」

呉羽「どうして私なんですか？
踊りなら、身体能力の高いこの二人のほうが…」

あ「それが…」

時雨「踊ってみたんだが…
俺ら二人とも全く無理だった！」

呉羽「なんでですか！？
とにかく理由があるんだと思いますが…
大方予想ついてますが…
私の中にいる種族、黒毒族と風巫女なんですよね」

時雨「は…？」

あ「まず、今まで気づかなかったのか…
大幣を持つ呉羽が似合うのも無理はないでしょ
中にいる種族が風巫女なら似合っても仕方ない」

松風「しかも、多分、中にいるのは
私の教え子だ…
外の祓いに連れてって消えてしまった
涼葉(すずは)…」

呉羽「…脈が…なるほど…
貴方は風巫女だったんですね…
分かりました！」

テミッド「さて、大体の奴はできたよ
麻をもらうね」

呉羽「どうぞ、お願いします」

テミッド「魔力の量も二人からもらったからね
松風さん、君が持つその大幣よりも魔力は大きいよ」

松風「え！？えぇ…それは別に支障はないけど…」

テミッド「消費する魔力がこちらに多いのなら
こちらからの魔力を取られれば
君が持つ大幣は壊れることはないと思うんだけど…」

松風「どういうこと…？
片方に魔力が異常に多いってことは今までになかったから
私のが壊れないっていう保証はどこにも…」

テミッド「まぁ物は試しだね
はい、できたよ
これで山のよどみを祓えるといいね」

呉羽「ありがとうございます」

松風「早速、踊りを教えるからね
記憶力に問題は？」

呉羽「ありません、むしろ覚えはいいほうです
それに…自分の中にいる涼葉さんが
きっと踊りを覚えててくれてると思うので…」

松風「…それもそうね
でも、一応確認ね」

あ「…私たちは邪魔になるから下がってようね…
それに…私たちにはやるべきこと…あるんじゃない？」

時雨「…！それもそうだな…」

ヤヨイ「？」