【オリジナル】アースラルジュ７ (ページ40)

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第３２４話　治ったページ40

クロウ「とにかく…ここからどうする？
お前のその足を直すためには…」

あ「呉羽さえいれば、代わりを作ってもらえると思うんだけど…」

クロウ「分かった、呉羽を探そう」

あ「うん、見つかるといいんだけど…」

そこに向かってくる足音が聞こえた
クロウと私はピクリとする
クロウは私の前に立っては短剣を入口に向かって構えた
足音はここで止まって見えた途端に両方が構えた

あ「！朽葉！？」

朽葉「…え？
Aとクロウ…！」

キット「！兄ちゃん！」

クロウ「おう！キットか
無事でよかった」

朽葉「驚きました…
キットもいたのでとりあえず建物に居ようと…」

あ「助かった、あのね、朽葉
義足の足を壊しちゃって…」

朽葉「！本当ですね…
安心してください、私代わりを持ってますから」

あ「え、どうして朽葉が…」

朽葉「私も呉羽に教わりながら義足を教わってました
銀朱さんが危ない仕事ばかりしてるし
それに何を失っても私が力になると決めていたので」

あ「…献身的だね、それは彼が好きだから？」

朽葉「！とんでもない！
あの女好きを…！」

クロウ「とりあえず、貸してくれないか
あいつを止めるにはAにしか使えない
その虹の剣が必要なんだ」

朽葉「分かりました、このカプセルの中にしまってました
足のサイズも合うかと思います
試作ですので、ちゃんと動くかどうか…」

あ「大丈夫、呉羽から教わってるならちゃんと動く
呉羽はきっと動かないものは作らない」

クロウ「…おし！ぴったりだな！」

あ「…うん、ちゃんと動ける！
ありがとう、朽葉
貴方が来なかったら多分動けてない」

朽葉「いえいえ！お役に立てたならよかった」

あ「私はもう一回行ってくる
クロウはとりあえず、二人を安全な所に！」

クロウ「あっ！おい待て！」

あ「なに！？」

クロウ「絶対死ぬなよ！」

あ「…勝手に死にませんって…」

私は元来た道を一気に走り出した
動けるようになったこの義足に感謝しながら
リクを止めようと…
そして、残ったタミルと銀朱の身を案じていた

あ「着いた…！
タミル、銀朱……っ！」

二人は倒れていた
タミルの体からはオレンジの印は消えて
腕からは血が出ていた
銀朱も、足から血が出ている

あ「二人とも！」

リク「んだよ、もう終わりか？
楽しめたっていうのによ…」

あ「…」

リク「しかも、戻ってきたか
足は治ったか？」

あ「うるさいなぁ…」