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第322話 化け物以上で人間以下だ ページ38

リクは叩き付けられている夜手を手でつぶすと
体を起こして距離を取った
夜手族の出す手は出した自身にも攻撃は通る




銀朱「ぐっ…潰すか…
乱暴なことしよるな…」


あ「大丈夫?」


銀朱「おぉ、心配してくれるのか
ありがたいな、優しいな、Aは…」


あ「えーと…」


?「っと…あぁ悪いな飛ばしちまった」




次の瞬間、銀朱は横に飛んだ
横から来たのは若干黒いオーラを纏ったクロウの姿が
飛ばしたことに軽く謝ると銀朱に手を伸ばした
少しぴきっと来た銀朱は
大丈夫だ、心配するなと延ばされた手を掴むことなく立った




あ「なぜクロウまで…」


クロウ「あいつから変なのを感じてならないんだわ
まぁ黒い魔力と同じだな」


あ「それはリクが纏ってるからで…」


クロウ「それとは別だ
あいつの中にはもう一つ別のがある」


あ「え?」




私にはそれが分からなくてリクを見る
するとポケットの中がキラりと光った
そのあと、リクの方から声が聞こえ始めた




「リクを止めて…僕を止めて…!」


あ「! ウミ」


リク「あ? ウミはもういねぇよ」


あ「あんたが殺したんじゃなかったの」


リク「殺したね…まぁどう殺したかはいいだろ」


あ「…まさか…!」


クロウ「そのまさかさ、あいつ
ウミを食いやがった」




信じられない、たとえ夜泉子であっても人間だ
その人間の範疇を超えてる
彼はもう取り返せないほど人間から離れている
完全に…怪物だ




リク「俺は勝異物だと思ってんだろ
でもよ、人間
飢えに苦しんだ時に何を食うと思う?
土か? 草か?
まぁどちらも食うだろうな

だが、本当にそのどちらもない時
もう一人の人間と一緒に真っ白な空間に入れられたとき
人間はきっと一つしか答えを出さない

そう、もう一人を食うのさ
それしか方法がないからさ!
飢えから逃れるには何かを食べなきゃならない!
それが人間であっても生きていたとしてもな!!」


あ「違う! あんたがした行為は飢えで苦しんだ時の最終決断じゃない!
あんたは…あんたは!
自分自身の弟を、双子の片割れを食べたんだ!
そんなの絶対に可笑しいんだよ!!」


クロウ「あぁ、お前は正真正銘化け物以上で
人間以下なんだよ、リク
もうやめろよ、黒い魔力使って
四神悪用しては、人間を滅ぼそうだなんざ…」


リク「…っ、うるせぇよ…黙ってろ人間風情が!!」




黒い魔力の風が周りを襲う
威力は強くて、周りにいた私たちは飛ばされた

第323話 今は逃げろ→←第321話 雷獣VS雷獣



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作者名:桜音羽 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年10月3日 0時

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