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第319話 VS四神 ページ35

玄武は大きな体をしていて
あの時…雪山の屋敷で会った時と同じサイズだ
その全体を黒いオーラが漂っている




あ「一応聞くけど、玄武
意識はあるわけ?」


玄武「…リクのために死ね」




ドーン!と大きな音が響く
玄武が大きな足を私に踏みつけてきたのだ
私はそれを魔力を纏わせた剣で受け止めた…が
ピット族の加護がない今
魔力だけでは荷が重かった…




あ「うぐぁ…!
やばっ…重すぎっしょ!!」


時雨「A!」




すかさず、時雨が応戦する
玄武はそれを避けて後ろに引っ込んだ
重すぎた足に座り込んだ私




あ「へぇ…重すぎっしょ!」


呉羽「大丈夫ですか!?」




すると上に朱雀が飛び回る
それを見た時雨が足に雪碧を纏わせると
俺は上の朱雀を相手にするから
後は頼んだと上へと飛び上がって行った




呉羽「そういわれても…!」


シノ「ひぁ…うち無理やん!
隠れてるからあと頼んだ!」


呉羽「無責任では!」


シノ「うち武器も魔力もない!
完全な一般市民!」


あ「そう、だから下がってて…」


呉羽「でも、傷が…」


あ「このくらい平気…!」




そういって剣を握ると
飛び上がっては玄武の目を片方に刺しこんだ
玄武は痛がると亀の甲羅の下から
蛇のようなものが3本ほど出てきた
それは辺りを叩きまくったり、振り回し始める
潰されたことに怒ったのか
私にもそれは向かってきた
一回離れて避けるが、一発それを受けてしまい
民家の壁に思いっきりぶつかった




呉羽「A!!」


あ「…」




呉羽は持っていた杖を上に投げると
杖はやがて槍へと姿を変えた
槍を構えると思いっきり地面を蹴って
相手に向かっていく

クルクル回して突きをしてみるが
甲羅は固く弾かれてしまう
蛇の方にも向かっても薙ぎ払ってみるが再生してしまう
呉羽は弾かれたりするのを見て一回距離を置いた




呉羽「どうすれば…」


シノ「甲羅は固いからきっと無理!
中の柔らかい部分とか頭を狙えれば…!」


呉羽「…私にそこが狙えるかどうか…」


シノ「…! 呉羽これ使って!」


呉羽「それれは魔道具のフレイ?
なんでシノがそれを?」


シノ「私じゃ扱えなくて!
呉羽なら使えると思うの!
投げるから受け取って!」




シノはフレイを呉羽に向かって投げた…
しかし、それは遠くからの黄色の光線で砕かれてしまった
シノは唖然とした後、ギャー!?と叫んだ
呉羽も思わず、飛んできた光線の先を見る
そこには雷を纏った白い虎の姿があった

第320話 雷獣→←第318話 合流と街の黒い霧



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作者名:桜音羽 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年10月3日 0時

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