第318話 合流と街の黒い霧 ページ34
あ「すごい…!」
シノ「虹の剣…すごすぎ
それあればあっという間じゃん」
あ「そういうわけにはいかないみたい…」
シノ「え?」
あ「…そこにいるの誰!」
建物の陰から出てきたものと剣を交える
そして、顔を上げるとそれは時雨だった
あ「なんだ…時雨か」
時雨「驚いた…
シノも一緒か…」
呉羽「時雨! Aもシノも無事でよかったです」
シノ「時雨、呉羽
タミルとヤヨイは?」
時雨「残念だが会ってない
多分、この黒い霧と黒い影が悪さしててな…」
シノ「そっか…」
時雨「それより、見たか?」
あ「なにを?」
呉羽「ここから見えませんか?
空がうっすら赤いの…」
確かに空の一部がうっすら赤い
それは弧を描くように回っている
それは一体…
時雨「あれ、朱雀だ」
あ「え? なんで朱雀がここに…」
時雨「分からないか?
朱雀含んだ、四神はリクによって復活させられてるんだ
復活させた奴が呼び戻し、暴れさせてるなら…?」
あ「まさか…!」
時雨「あぁ、朱雀だけじゃない
青龍は水を溢れさせているし
玄武も制御を失って吹雪を起こしてる
部分的に街であちこち異常が起きてるみたいだ
そうやってテレパスで銀朱が教えてきた」
シノ「そうだ! テレパスでヤヨイ達には?」
呉羽「連絡しましたが応答がないです
気が付いていないだけならいいんですが…」
シノ「そっかぁ…」
あ「とりあえず、暴走してる四神をどうにかしたほうがいいかも…
このままじゃ街自体も危なくなる」
時雨「だな…
でも、視界が見えにくいこの黒い霧をどうにかしたい」
呉羽「なら、私が風巫女で祓います
黒き霧は邪に入りますから…」
あ「じゃああたしは魔力を貸すよ」
時雨「俺もだ
頼んだ、呉羽」
呉羽「はい、任されました」
大幣を取り出して大きく息を整えると
思いっきり大幣を回した!
霧は呉羽を中心に徐々に祓われていく…が
途中で勢いは止まり始める
そこに私の魔力と時雨の魔力を大幣に込めてみる
すると勢いは戻り、さらに霧は祓われていく
街の黒い霧は祓われた
まだ、街の端の方は依然として払いきれていないし
街の中心であるタワーは余計に黒く巻かれている…
あ「きっとそこにリクが…」
呉羽「はぁ…」
時雨「大丈夫か!?」
シノ「魔力の使い過ぎだよ、休んで!」
呉羽「ありがとうございます…」
あ「さて…祓われて気づいてきたのが
まさかの玄武だとは…」
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