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第317話 解放 ページ33

あ「…アンゲル、スピリト…?」


アンゲル「…まさか本当に自由になるなんて…」


スピリト「君には驚かされてばかりだよ…」


あ「…ごめん!
もっと早くにもっと私が…」


アンゲル「ううん、Aは悪くない
むしろお礼を言うのはこっち!
ありがとう」


スピリト「ありがとう、宝剣は僕自身がなるんだ
僕は以前それを拒んだ、武器になんてなりたくないと
でも、君に使ってもらえるなら僕は武器になる
今度は君に別の力で助けたい」


あ「スピリト、戻れるのに宝剣にならなきゃいけないの?
それは掟?」


スピリト「…掟だよ
僕は守らなきゃ…」


あ「…嫌いなものは嫌いでいいと思うよ
ルールなんて掟なんて絶対守らなきゃいけないことではないと思う
もちろん守らなくてはいけないこともある
だけど、“すべて”じゃない」


スピリト「…」


あ「宝剣になることが君のすべてじゃないでしょ?」


スピリト「!」


アンゲル「…私は戻るよ
自身の体を心配したけど
それは無事みたい」


スピリト「…ごめんね、勝手で
僕…宝剣じゃなくて小人としてピット族としていたい…!」


あ「…分かったよ
二人とも、私に力を貸してくれてありがとう
またね…」




二人に抱き着く私
再会を絶対にすると誓って
かつて空を目指し、奴 隷として蔑まれた天使族のアンゲルに
天使族に希望をと…
宝剣を掟として暮らしたピット族のスピリトに
また会いに行くと…


真っ白な空間が徐々に薄れていくと
元の景色が見えてきた




シノ「…A」


あ「…シノ…ブレスレットも無くなってる…」


シノ「成功したんだね…
良かった…」


あ「アンゲルとスピリトは…?」


シノ「分からない、ここにはいないよ
きっとどこかに…
離れた種族はどうなったのか、どうやって体を取り戻したのかわからないから」


あ「…離れたのは確かだし、体も大丈夫だってアンゲルが言ってた
きっと大丈夫、絶対また会いに行く」


シノ「…A、離れてよくなるのは分かるんだけど
周りの雰囲気が最悪なんだ!
火の粉切れた!」


あ「え…じゃあもう戦うしかないか…」




腰につけてきた虹の剣を抜いた
虹色に輝いたその剣も見て
黒い周りの影はひどく怯えたのだった
まるでこの光を嫌うかのようだ




あ「…やっぱりリクはこれが苦手なんだね!」




黒い影をどんどん切っていく
その光を怖がり、嫌っては影はどんどん周りから消えていった
周りには影すらも消えたのだった

第318話 合流と街の黒い霧→←第316話 君に使ってほしいから!



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作者名:桜音羽 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年10月3日 0時

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