第315話 時間がない ページ31
リクは黒い魔力をさらに溢れださせると
この空間ごと建物を飲み込んだ
視界が真っ黒になる……
あ「…っ…ここは…」
?「あっ! 起きた?」
あ「シノ! それにエレイン」
エレイン「最近僕忘れすぎ!」
作者「すまない…」
あ「ここはタワーの前…」
シノ「皆とははぐれちゃったみたい
皆どこかに飛ばされちゃったのかも…」
シノは白衣に手を突っ込むと薬品を取り出す
場合によってはこれを投げるみたいだ
そう言ってると横から音がした
音がしたほうを向くと黒い影がゆらゆらと近づいてきてた
シノ「いぎゃー!
ちょっと! Aお願い!」
あ「え、薬品投げればいいじゃん…」
シノ「これ! ニトロ!
あとは火の粉とか」
あ「それって、前に聞いたけど
思いっきり今使うもの!」
シノ「そいや!!」
火の粉は黒い影に当たった
火の粉が入っていた瓶はそこで割れると
粉は空気に反応して……
その場から火が上がる!
あ「ナイス!」
私も、矢を放つ
黒い影がゆらゆらとまだ近づいてくる
その時心の中で鼓動がする…
あ「…? どっち?
アンゲル? スピリト?」
スピリト「僕! 僕の力使って欲しいと思って」
あ「えーと何故また急に?」
スピリト「…ピット族には宝剣の伝説があるんだ」
あ「え?」
スピリト「宝剣は僕らピット族から生まれる
だから、君には、空の街で手に入れた虹の剣と
僕らの宝剣を使ってほしい」
あ「そういわれても、弓は…」
スピリト「お願いだ!
僕にも、彼女にも時間がない
万が一のために僕が叶えたいことを」
あ「…種族の解放までのタイムリミットか…
アンゲルは…?」
スピリト「寝てるよ、ここ最近はずっとだ
数日前は少し起きたけどまた寝ちゃった…」
あ「…」
時間がない…それは今のこの状況にも言える
リクがこの街を黒い渦に巻き込んでいるのなら
彼は一体何をしようというのだ…
シノ「…A?」
あ「…時間がない…時間がないんだよ、シノ
アンゲルが苦しそう」
シノ「! 中にいる天使族のこと?
そっか…意思疎通ができなくなること
そして、鼓動がしなくなれば同一となる…
これでは引きはがせない…
そうなる前に……」
シノは深く考え込んだ
そして、顔を上げて、私に何かを手渡してきた
それは小さなボトルに入った青色の液体だった
これが何なのか少しわかった気がする
あ「待って、青い薔薇はまだプロメタにある
それ無しでは作れない」
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