第516話 私とタミル、私とトーマの話 ページ43
タミル「…うぁぁ…」
あ「タミル」
タミル「わっ!?
A…はぁ…何もかも無くなっちまった…
ユーバには戻れないし…
…敵の奴らって…みんなバラバラなのか…?」
あ「…? 何の事?」
タミル「あっ、ごめん
つまりは…敵の奴らはどんな種族の人がいるのかって…
統一性はないと思うけど…」
あ「…そういえば…シノが種族の覚醒について話していたね」
タミル「あぁ…おそらく、敵もそれを知っている
俺らより早くそれを使いこなしているだろうな…
…よし、くよくよしない!っと!
今できること! やる!
種族の覚醒について、調べてみる! んじゃ!」
あ「…行動が早いな…流石研究者…」
嵐のように去っていったタミル
すれ違いのように過ぎていけばこっちに気づいて
歩いてきた、それは混乱の中
帰ってきたもう一人の優秀な研究所のメンバー
あ「…まだ言ってなかったね
おかえり!」
トーマ「…おう、ただいま…
…こんな中で帰ってくるなんて想像してなかった…
もっと平和なユーバの町に帰りたかったんだけどなぁ」
あ「…ほんとだね
どうだった? 出先は…」
トーマ「…まぁ色々収穫はあった
俺も成長できたしな…」
そういうと腕からにゅるにゅると緑のつたを出した
おぉ…すごい…これも種族の力の一つか…
懐かしいな…エレメントの力の一つに似たようなのがあったっけ…
トーマ「植物族の力だ、
埋込じゃないぞ、雅司さんがシノたちよりも早くに
トライブケースを完成させていた
俺が持ってるこれはその試作品みたいなものだな
にしても…流石親子だな…名前が駄々かぶりだ」
あ「あはは…名前も一緒だったんだ」
トーマ「あぁ、出先のことは
ここが落ち着いてからだな…
きっとユーバには戻れねぇし、ここで仮に生活することになりそうだ
物資が必要だろうし、今こそ、ギルドの出番ってところだな」
シノ「トーマ〜! 悪いんだけど手伝ってちょー」
トーマ「あいつまたか……わかった今行く!
じゃ、またな」
あ「うん〜」
…? 違和感あるな…
心なしか、トーマ……痩せた?
出先で雅司さんにこき使われてたのかな…
それとも、成長するための一歩とか…
後者だろうけど…
さてと…心配なのがもう一人いる…
彼は…親友をなくした彼らは
今、どんな想いなのだろうか……
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