第478話 レーゲンルート前 ページ5
琥珀「無事に街に入れたね! よかった〜」
ナユタ「…なぁ、なんでなんだ?
あいつは匂いで俺たちを捉えていた
俺の幻惑は匂いまでは誤魔化せないぞ」
琥珀「普通の人にはできないことかな
少なくともプロメタ出身者じゃないとかな
魔力だよ、魔力を幻惑の中に紛れ込ませて
匂いを消してたの
それで気づかなかったってわけ」
ナユタ「…なるほどな(確かに俺じゃできないな…)」
・
あ「…あちこちで戦ってる…!」
ホーク「…チッ、ブレジレスも心配だ…
だが、あそこは戦闘ギルド…きっと平気なはず…」
あ「…まずは私のギルド、レーゲンルートを目指そう
そこにならきっと仲間がいる!」
ホーク「…あぁ」
なるべく人目のつかない場所を走り抜けていく
それでも遠回りにならないように避けては通れない場所もある
そういう時は……
「捕まえろぉぉ!」
「逃がすな追え!!」
あ「…!」
雷犬の力を纏わせた剣を追ってきた奴らに向けると
そこから雷が彼らを襲う
たちまち後ろは雷の閃光に包まれた
ホークは思わず息をのんだ
あ「…何?」
ホーク「…意外とえぐいことをするな…」
あ「…うるさい…見えた!」
レーゲンルートだ…
しかし、ギルドの入口も研究所への入口も
四方を囲むように敵が囲んでいた…
やっぱり…レーゲンルートを潰そうと来たの…?
確かに幹部は何人か追い返したり、阻止もした
知られていてもおかしくはない…
ホーク「どうやって入るか…」
あ「…」
屋根の上から隙を探るが
どうにも穴が見つからない…
正面から行くには危なすぎる
何が起きるか予想がつかない
?「あれ…? やっぱり、Aだ」
あ「え?」
後ろから突然声が聞こえて振り向くと
棍を肩に乗せたチェンがいた
ホークも後ろで聞いた声に驚いていた
あ「チェン…なんでここに…」
チェン「見張ってたんだよ
ギルドの周りの敵をな…
よく帰ってきてくれた、お疲れ!」
あ「うん…チェンこそ、見張ってくれててありがとう
ねぇ、中にはだれかいる?」
チェン「おう、ギルドの奴らほとんど中で籠城してる
時雨だけは町中で依頼を受けていたから
未だに帰っては来てないな」
あ「無事なの? まぁ時雨の事だから
大丈夫だとは思うけど…」
チェン「連絡は取れてるさ
他の所の敵の状況を知るために回ってるはずだ
俺はここを離れることはできないけど
中に入るルートは教える」
あ「ありがとう!」
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