第507話 通路を通って後退 ページ34
時雨「…何言ってんだ!」
あ「だから、逃げよう
今の私たちじゃ敵わない」
時雨「ふざけんな!
まだタワーにも街にも人が残ってる!
助けるのが優先だろ!」
あ「あの巨人を止めるすべがない
避難誘導も呉羽たちがしてくれてる
…これ以上私は…」
時雨「…だからって見捨てんのか!
まだ非難しきれてねぇ!」
あ「この状況で動き回れば
他の敵に見つかってやられる!
今度こそ、逃げられない!」
銀朱「落ち着け、二人とも」
熱が入った二人の会話を
間に入って止める銀朱
その間、クロウはユウナと少し話して
テレパスを取り出して電話し始めた
時雨「…」
あ「…銀朱ごめん」
銀朱「お主たちもぶつかる時もあるんだな
まぁ、ずっと仲良くなんてなかなか難しい」
クロウが話終わるのを自然に待つ
終わったのかテレパスを下げると
見ていたのに気づいたのか話し始める
クロウ「あー、タワーに残ってたライターさんたちは
無事脱出した、今このレーゲンルートに向かってきてる
…俺たちはあとからおってくるかもしれない敵を警戒しながら
通路を通って後退する」
時雨「!! 逃げるのか…?」
クロウ「時雨、まだわかんねぇのか
勝てねぇよ、今のままじゃ」
時雨「あ?」
クロウ「お前でもわかってんだろ
敵2人に何人で掛かったと思ってる
それで逃げるためにチェンとユウナが体張って逃がしてくれたんだ
それでも、戦うなら一人でいけ」
時雨「……分かった…お前がレーゲンルートのマスターだ
…従う…」
あ「…それで、ここで待つの?」
クロウ「あぁ、もうすぐ来るはずだ」
奥の方から数人の団体がやってくる…
さらに奥からも?
ライター「おぉ、レーゲンルートの皆
無事か」
あ「ライターさん、ユリたちが助けてくれたんだね
行けなくてすいません…」
ライター「いいんだ、当然だよ
彼らは強い、苦戦を強いられただろう…
話は聞いている
ユーバは、危険が多い
避難するのが最適だろう」
ユリ「クロウ、大丈夫よね?」
クロウ「あぁ、後ろは護衛するし
通路の先には仲間がいる
万が一だ、守りは任せた」
モックス「おまかせを!
さ、行きましょう」
ライター「それと…後ろからはモルゲンボイスのメンバーも
やってくるはずだ
タワーを降りてから助けてもらったのは
他でもないモルゲンボイスのマスター」
ニル「初めまして、かな?
モルゲンボイスのマスター、ニルだ
詳しい話は後にしよう
まずは、脱出が優先だ」
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