【オリジナル】アースラルジュ１１ (ページ30)

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第５０３話　シーナと黄昏の姫ページ30

チェンに向かって毒を飛ばす
当たる…が避けることなく受け続けている
しかし、攻撃が当たることはなかった

ユウナ「あれは影。チェンの影
だから当たらない
本体は…上」

あ「！」

チェン「とりゃ！」

エアリーズ「！」

流石にガードはしたものの
上からの衝撃に苦痛の顔を浮かべている

しかし、チェンは反撃の間も与えず
地面に降りると横蹴りを食らわせる
スピードが早すぎる…
並の人間じゃあんなに柔軟には動けない

シーナの者たちは修行により
さらなる高みを目指す者たち
その修行の最中で得た力

エアリーズ「っ…かはっ！」

ピスケス「エアリーズ…やられすぎ…！｝

ピスケスが何かを仕掛ける気だ
私は、それを見逃さずに天使族のリングで
ピスケスとエアリーズの間にリングを作った

ピスケス「…防がれた…」

あ「させない！大人しくしてて！」

ようやく、隙が見えたピスケスに
リングで彼女の体を拘束した
これでしばらく動けないはず

チェン「…ユウナ！分が悪い！
引く！」

ユウナ「了解」

そう会話を終えると
ユウナの影から私たちの足元を覆った
その時、徐々に影の中に引きずり込まれる…

時雨「うぉ！？どうなってんだ！？」

クロウ「おい、ユウナ
どういうつもりだ」

ユウナ「勝てないから、引くね
それまでは皆、私の影の中に避難させる」

あ「待って、私たちはタワーに行かないといけない！
ユウナの力で
動ける者だけタワーに飛ばすことはできない？」

ユウナ「…チェン」

チェン「…行ったとしても
無事に帰ってこれるか分からない
だから、俺の判断でお前らを避難させる」

クロウ「チェン！
お前の判断で決めるな！
俺らは戦える！」

チェン「っ！ふざけんな！！
そんなボロボロの状態で
こいつら二人よりもやばいのがいるかもしれないんだ！
俺は！！ Aにもクロウにも
全員生きててほしい！」

クロウ「…っわかった…」

チェン「…ははは、納得してねぇ顔…」

クロウ「当たり前だ、これからどうするか
じっくり影の中で考えさせてもらうからな」

チェン「俺のわがまま聞いてくれてありがとな
A、ごめん」

あ「…謝ることないよ
それが正しい判断、私も
チェンにもユウナにも死んでほしくない
ちゃんと撤退するんだよ？」

ユウナ「もちろん…」

チェン「おう！」