第502話 背後の黒い影 ページ29
あ「はぁ…はぁ…」
時雨「…ぐっ…足が…」
銀朱「…これ以上力を使うには体力が必要だ
やはりまず、毒をどうにかしなければ
俺たちは近寄れないぞ」
クロウ「ならやるべきことは決まってるだろ
エアリーズをなんとかする、それしかない」
あ「わかってる、だけど…」
もどかしいなぁ…相手の周りには毒
毒を解除するための解毒薬も今はない
死を覚悟して突っ込むにはリスクがありすぎる行為
今、誰かが死ぬなんて考えたくはない
その時、タワーの方で大きな音がまた響いた
真っ赤な巨人が動き出したのだ!
時雨「動いた…」
ピスケス「…時間きた…?」
エアリーズ「そのようですね、必要な分が揃ったようですね」
あ「(必要な分…?)」
ピスケス「…この街はもう終わり
あと数時間で…すべてが終わる」
エアリーズ「サジテールのやり方私は好きじゃないんで
成功でも失敗でもどうでもいいんですが…」
ピスケス「…それ言ったら、殺される…あんた」
エアリーズ「私を舐めないでください
そう簡単にやられるような人なら幹部になんてなってませんよ」
その時、エアリーズの後ろに影が見えた
誰かいる…?
エアリーズ「!?」
そのまま、エアリーズは気づくことなく
後ろに現れた陰に吹っ飛ばされた
ピスケス「! …何してるの…
貴方どこから…」
周囲を囲んでいた毒沼は
エアリーズが吹っ飛ばされたおかげで消えた
ピスケスはエアリーズではなく
吹っ飛ばした謎の影を見ている…
…? どことなく誰かに似ている気が…
クロウ「…! お前なんでここに…」
時雨「…チェン?」
あ「…チェン…」
黒い影はチェンだった
不思議と黒くて何も見えなかったが…
その後ろから、黒いドレスを来たユウナの姿が
あ「ユウナ! ギルドにいたんじゃ…」
ユウナ「嫌な予感がして…
外にいたチェンと合流してここまで来たの」
エアリーズ「うぐっ…不覚を取りましたね…
貴方、後ろから来たようですが
人の気配を感じなかった…」
チェン「あいにく、俺は気配を消せるんでね
修行のたまものだ
ユウナ!」
ユウナ「わかってる…
毒にかかってる人たち、全員影に入れるね
私の領域内だから安全」
あ「うん、お願いする!」
時雨「気を付けろ! チェン
いくらお前でも毒を食らえばただじゃ済まねぇ!」
チェン「わかってるさ!」
エアリーズ「なるほど、シーナの…
さっきのお返しです!」
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