第十一章 第475話 ユーバ襲撃編 ページ2
電車で揺られることしばらくが経った…
私のテレパスは依然として壊れたままで
新しいのを帰ってきてからもらう予定だった
でも、琥珀が持ってるテレパスにはシノたちからの連絡が来ていない
それもそうか…何か緊急を要すること以外は
何も連絡してこないと思うし…
あ「…ユーバは見えた?」
琥珀「…ん!? 見えた〜
…? なんか変だな」
ナユタ「え? 本当だ
火の手が見えるぞ」
ホーク「どっかの家でも火事になってんじゃないのか…?」
あ「…」
今一瞬、電車の動きが可笑しかったような…
そう思ったときに車内でアナウンスが流れだした…
「ユーバ行の電車をご利用いただきありがとうございます
次は、終点のユーバレンヴィルですが
現在、ユーバレンヴィルにて
謎の敵軍勢に大規模に襲撃が起きてるとの情報が入ってきました
当電車はこれより、カギの街まで引き返し運転を行います
お客様にはご迷惑をおかけいたしますが
ご理解とご協力をよろしくお願いいたします
繰り返します……」
淡々としていた声がったが時折、声が詰まっていた
想定外の出来事と取れる…
そりゃそうだ、アースラルジュの中央都市ともいえる
ユーバレンヴィルが大規模に襲撃を受けるなんてことは
ここ数年間ないのだから…
琥珀「今の聞いた…!?
まずいよ! あいつら動いてきたんだ!」
あ「…っ、正直こんな早くに仕掛けてくると思ってなかった…!」
席を立って荷物を背負って動きだすA
ホークも顔こそ中々変えないものの
じっとしていられないようで
早くも動こうとしていた
琥珀「待って待って待って!
どこに行こうと…!」
あ「電車を降りる、このまま引き返されたら
ユーバから遠ざかる」
ナユタ「マジで行ってんの…?
…行くのか…?」
琥珀は不安と焦りの表情で
私の顔を見た後、窓から見えるユーバを見つめる…
先ほどよりも赤いのが多く目立つようになってきた…
黒煙も上がってきている…被害は相当にでかい
あ「…このまま、逃げるの?」
ナユタ「っ…!」
あ「私は行くよ、ホークも行く気みたいだし」
すると、椅子の背もたれをダンッと拳を叩きつけたナユタ
怒っているのか、顔を伏せたままだが
行かねぇとは言ってない…!と声を出した
琥珀もそれを聞いてなのか、荷物を持って降りる準備をし始める
Aが琥珀に降りる?と聞くと
皆が降りるんでしょ! 私だけ引き返されるの嫌だもん!と言った
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