【オリジナル】アースラルジュ１０ (ページ38)

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第４６３話　狐族のためにページ38

ホーク「…っ！俺はステラさんたちを止める…！」

ナユタ「じゃあ俺も！」

ホーク「ナユタ、お前は操ってる奴を止めろ！」

ナユタ「でもっ…」

トロイ「ナユタさん！俺は平気っスよ！！
お願いです！ナユタさん
シオンさんたちを操ってる奴らを止めてくれっス！」

あ「…西だね、行こう！」

琥珀「私はここでホーク一緒に止めるよ！
A、お願い！」

あ「…任せて」

とにかく西を目指す
その道中でも暴れる白狐たちを
足を止めずに、駆けていく
ナユタはそれを見かねてか、狐火で
人との間に火をつけてよけさせていた

あ「ナユタ！二手に分かれよう！
私は大通りから行く」

ナユタ「え！？でも俺は…」

あ「君には狐族を埋めているんだ！
君にもホークのようにかぎ分けることができるはずだよ！」

ナユタ「…(俺にできるのか？
いや、やらなきゃいけねぇ…！
俺は好きで狐族を埋めたんだ……！
彼らの力を使わないで彼らの故郷が救えるはずがねぇ！)」

あ「…とにかく、任せた！
君を信じてる！」

ナユタ「っ…！
…任せてくれ！ A！
俺は狐族だ！絶対に見つける！！」

大通りを駆けていく
その間、お香の匂いも何も変化がなかった
道を間違えたか…？
いや、諦めるな…！

あ「…この都のどこかにいるはずだ…
お香の匂いはそんなに遠くには届かない…はず
…屋根…高い所からなら何か…！」

・

ナユタ「…こっちだ…
っ、誰かいる…？」

？「姉さん、これいつまでやるのー？」

？「知らなーい、でも頃合いがあるはずよ
それまで大事に持ってなさいよね」

？「僕が持つのー？
姉さん、早くこんなの終わらせようよー」

？「ごちゃごちゃ言わないの」

ナユタ「おい！何してるんだ！」

？「ん？あら、お兄さん
狐族じゃなさそう…ってことは…邪魔者？」

？「姉さん、もしかしたら
エアリーズがあった奴らの仲間じゃない？」

？「あら、それなら面倒ね
ね、テンマ」

テンマ「じゃあ僕がやるよ、アマネ」

双子…か？
服装が似ている…テンマと言われた少年の手にお香がある
あれを壊せばシオンさんたちは元に戻るって
Aが言っていた…
なんで俺にあたるかな…
でも、狐族のためなら俺はいとわない！

ナユタ「俺は！狐族のために！
そのお香を壊させてもらう
俺はシブキには容赦ねぇけど
子供相手に本気出したくねぇんだよ」