第４６２話 事は動き始める… ページ37
琥珀「起きて起きて！ A！」
あ「なっ何…？」
琥珀「ホークがザオムに呼び出されたの！
なんか話を聞く気になったみたい！
急いで準備して！」
あ「うっうん…！」
ホークとナユタが先に行っていたようで
私たちも後を追うように追いかけた
あ「失礼しますー」
琥珀「あっ、ホーク、ナユタ」
ホーク「来たか…今話した通りだ
ザオムさん」
ザオム「……なるほどな
ついに昨日にも行方不明になったものがいる
最近増えてきてるこの件、無視できへんな…
それにお前の話通りなら、この都の王を決める
この大事な時に関係するに違いあらへん…
俺らの方でも調べてみているが、何もつかめてないんや」
ホーク「ザオムさん…あんた知ってて…」
ザオム「俺が何もしない訳あらへんやろ…
ホーク、お前のことは俺は今でも許してへん
だが、王になるこの都で起きてるこの問題は
俺が解決しねぇといけへんやろ！」
ホーク「…あんたまだ王じゃないだろ…」
ザオム「そこかよ！」
あ「(ホークってやっぱり少しずれてるんだなぁ…)」
「ザオムさん！ 大変です！！」
ザオム「なんや！ まだステラとの時間やないぞ！」
「違うんです！ ステラさんが…
ステラさんたちがおかしくなってて！」
ザオム「は…？」
あ「ホーク！ 先に行く！」
琥珀「え！？ A！？
ここ何階だと……嘘…行っちゃった…」
ザオム「行動が早いな！
ホーク！」
ホーク「あぁ…この原因を探らねばな…！」
・
「キャー！」
「ステラさんしっかりしてぇ！」
ステラ「…ふっふふふ…」
先に到着した私は目を疑った
ステラさんと同じ白い狐たちが
無差別に人を襲っている
物を壊して回っていた…どうなって…
あ「ステラさん止まって！」
ステラ「っ…」
琥珀「A〜！！
わわ、なにこれ！？」
あ「分からない！
けど…この感じ…冥界の時と同じだ…」
琥珀「それって…前に話してたけど
操られてるってことだよね？
じゃあお香がどこかにあるはず！」
あ「でも、こう人が多いんじゃ分からないよ！」
ホーク「そのお香は匂いがするか…！？」
あ「ホーク！ うん、独特な臭いがするはず！」
ホークは弓をしまうと
自身の種族の力を引き出した
狐の耳と尻尾が見える…
匂いを嗅いでいるのか地面を嗅いでいる…
ホーク「ここから西の方面だな…」
ザオム「ステラ！ やめろ！」
ステラ「……」
ザオム「ステラ…！」
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