【オリジナル】アースラルジュ１０ (ページ27)

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第４５２話　経過ページ27

時雨「おっ、起きてたか
…？目腫れてね？」

あ「気のせいでしょ…
ねぇ、ヤヨイのおじいさんとか沖田の魂はどうなったの…？」

時雨「元の持ち主の所帰ったぞ
今どうなってるかはわからねぇけどな…」

あ「…沖田に関しては戻ったとしても
病気で長くないって…」

時雨「…言ってたな
だが、少しでも生きられるならいいじゃないかって思うぞ俺はな」

あ「…」

十八「ようー！」

あ「十八…それと、後ろで隠れてるのはヤヨイ？」

ヤヨイ「あっ…えーと…
げっ元気…？」

時雨「…お前なぁ…怪我してて元気はねぇだろうが！！
何こそこそしてんだよ！！」

時雨が立ち上がりヤヨイの耳をつかむと前に引っ張り出した
居心地悪そうにしていたのは
怪我をしたAの姿を見ていて
痛々しそうで見てられなかったからと聞いて
私は呆気にとられた

ヤヨイ「なんで呆気にとられるんだよ！
当然だろ驚くのは！」

十八「なにもヤヨイのせいじゃないだろ…
A、閻魔様が亡くなられたことで
魂の浄化ができなくなったから魂は全部返却した
浄化の儀式ができなくなるってことは
また一つ仕事が減ることになる
と同時に…」

あ「世界には悪の心を持ったものが多くなるってことね」

十八「むしろそっちが重要で不味い状況な…」

指名手配されていた私たちはすっかりと
レーヴェからこの冥界の世界を救った英雄だ！と
手のひら返したように死神族と彼岸族が騒いでいるそうだ
英雄と呼ばれるのは好きじゃない…
だけど、そう呼ばれて、時雨とヤヨイは嬉しそうだった

あ「さてと…帰ろうかな…」

時雨「いやいや！お前はまだ帰れないだろうが！」

あ「……なんで？時雨「怪我！！」あぁ…」

時雨「何事もなかったかのように帰ろうとするなっつーの！
お前は怪我が治るまでここで安静！
ここには治るまでいていいって言われてるからな！」

あ「は～い…(痛くないから大丈夫なのに…)」