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第445話 白い靄 ページ20

ヤヨイたちは審判の場へと向かっていった
寝かされたウルのそばに来たのは
ヤヨイを氷漬けにした豹凍族の男の子だった




?「…なに負けてるの
これじゃあの男喜ばないじゃん」




冷気から生み出された白い豹がウルを背中に乗せると
男の子と足並みをそろえて別の方を向いて歩きだした




?「君にはまだ働いてもらわなきゃ
僕が都合悪くなるのは嫌だからね」




何故か廊下は白い靄包まれた後
男の子と豹の姿はどこにもいなくなっていた
もちろん、背中に乗せていたウルも
向かっていた進行方向からは十八とよく似た男の子が走ってくると
ヤヨイたちの後姿を捕えた




?「待って、兄さん!」


十八「…十七…審判の間にいたんじゃないのか?」


十七「兵士が襲われてるって聞いて対処してたんだ…
僕ひどい事いった…ウル様をあんなに信じていたから…」


十八「…あぁ、俺もその一人だったんだよ
あとでヤヨイ以外のAと時雨に謝ろうな」


十七「…うん!」


イセン「十七君、ウルはどうだった…?
君が来た方向からだとウルと会ってるはずなんだけど…」


十七「え? 僕、ウルさm…いや、ウルさんとは会ってないよ」


ヤヨイ「は? だって、壁にもたれかけさせていたんだ
気づかないわけないだろ?」


十七「だからいなかったってば!
入るドアだってここ無いんだから!」


イセン「え? じゃあ…ウルはどこに行ったの?」


ヤヨイ「ついさっきなんだよ
ウルと居たし、壁に背をかけて気絶してた…
お前…会いもしないのか…?」


十七「しつこいな…変わったことなら靄がすごかったぐらいだよ
すぐに消えちゃったし
あそこは少し温度が低いから」


ヤヨイ「…あぁー…
そういや見てないかもなんだけど
審判の間に白い帽子をかぶった男の子見なかった?」


十八「あ? …見てないな…」


ヤヨイ「…それか…
実はな、ウルのほかにも仲間がいるんだ
それがもう一人
きっとウルを連れて行ったんだよ
あの男の子、不気味な笑みしてたから何となく嫌な感じはしてたんだ」


イセン「…ウル…」


十七「あっ、あと兄さん、二十兄さんも審判の間で一緒に止めてる!」


ヤヨイ「そいつは確か、俺たちを牢屋から出してくれた奴か」


十八「わかった! 急ぐぞ!」

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作者名:桜音羽 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年3月9日 1時

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