【オリジナル】アースラルジュ１０ (ページ16)

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第４４１話　何年振りかページ16

サタン「…あぁ、聞いている
悪魔が数体やられたそうだな
面倒だな…あれはここにも行き来ができるものだ
悪魔たち、冥界に向かえ
そこにそいつもいるだろう
必ず、王の器を取り返せ」

「「はい！」」

サタン「さて、生きてる人間
お前はレーヴェを追ってきたみたいだが
地獄の釜を経由してきたのか…
戻れる方法がなかったらどうする気だったんだ？」

あ「…忘れたの？
貴方の事、昔からよく知ってるんだけど」

サタン「……は？
何を言ってる」

あ「サタンって名前に違和感があったんだよね
それってあなたが昔に名乗ってた名前でしょ
ね、ルシファー」

ルシファー「！！
なんで俺の名前を知ってる！
人間が何故俺のことを知ってるんだ！」

あ「…まだわからない？
あの時、私がまだ神様だったころ
ハデスを殺されて怒り狂って堕天した私と一緒に
天界を攻めたことも忘れちゃった？」

ルシファー「おっ…お…まえ
ミルカーナ…か…？」

あ「…久しぶり…えーと…何年ぶりぐらいかになるかな
神様と人間の時間の流れって本当に違うから」

ルシ「…本当に…人間として…生きていた…
俺は…あの時のことをどれだけ悔やんだか…！」

あ「…ごめんね、私のわがままに付き合わせてしまって」

ユティ「なんだ、神様の時の知り合いか
なら話早いな
おい、のんびり思い出話してる暇はないんだ
私たちを上の冥界まで飛ばせ、できるだろ」

ルシ「…なんだこいつ…
人間になっても記憶があるんだな…
また厄介ごとに首突っ込んでるみたいだな…
人間になっても変わらねぇな…」

あ「むしろ、変わってると思っていた？」

ルシ「ねぇな笑
さて、ミルカーナ
お前、レーヴェとかいう奴とやるきか？」

あ「そいつね、組織か何かの一人なの
世界を自分たちに都合のいいように変えようとしてる
だから見逃すわけにもいかないし」

ルシ「…フハハ笑
まぁ人間でも今は種族の力とやらがあるみたいだし
よし、分かった飛ばす」

ユティ「だったら早くしろ」

ルシ「…あの女はなんなんだ！」

あ「えーと…狐族の崇められ者…？」

それと…と飛ばす前に何かを思い出したルシファー
冥界に送るが、生身で来ているなら
帰り方もわからないだろ
これ持ってけよ、俺の許可書だ
船を持ってる偉そうなやつにこれを渡せよ
そうすりゃ、一発で俺の客だってわかると思うからな

あとは自分で何とかしてくれよ