第437話 王の器 ページ12
ヤヨイ「…俺には種族も何もない
だけど、じいちゃんが俺に守る力をくれた
それに言っただろ? 俺やりに行くんじゃなくて
捕まえるってさ」
十八「たっ…確かに言った…が…」
ヤヨイ「あっ、そうだそうだ
俺の今持ってる手持ちじゃ何もできないんだった〜…
…なぁ! 実験室とか薬品とか置いてある部屋ある?」
十八「…あぁ、あるぜ」
・
あ「…何か飛んでくる」
ユティ「ん?」
それはこちらに向かってきているようで
危険を察知してそれを全力で避けた
すごい音を立てたのでどんなものが飛んできたのかと思ってみてみれば
小さな槍だけだった
あ「…それであんな音出るかな…」
ユティ「…なんとも不思議だな」
?「やい! ニンゲンだな!
お前もここに災害をもたらしに来やがったな!」
どうやら、投げてきた小さな槍の持ち主は
悪魔のような羽根を付けたふとっちょの悪魔だった
ここに来たもう一人を探してると答えると
悪魔は少し考えた
?「仲間じゃないのか?」
あ「違う、むしろ敵
おそらく、王の器とやらを狙ってる」
?「なんだって!
馬鹿じゃないのか! そいつ…
奥に行けば寺院があるその中にあるんだ
ニンゲンが来てから皆怪我をしてるんだ!
何とかしてくれよ!」
あ「わかった…! 急ごう!」
寺院に着いた
その前にはすでに数人の悪魔が倒れていた
奥にニンゲンが言った…そう言って気絶する
ふとっちょは急げ!と奥へと飛んで行った
するとユティが走りながら話をし始めた
ユティ「…A
お前の体から魔力が溢れているぞ」
あ「え? 急に何?」
ユティ「ここにきてから魔力が漏れ出している
お前は元神様だ、魔力も引き継がれて
人間としては異常に高い数値の持ち主だ
そのままの状態でいると
敵に気づかれるし穴が大きくなれば
魔力がその分流れ出して力がでにくくなる」
あ「…で、どうすればいいわけ?
何もしてなければでしょ、抑えていればいいってこと
そんなこと、ずっとなんかできないよ」
ユティ「…王の器は何も地獄にだけあるものじゃない」
あ「え!?」
ユティ「…王の器は力を与えるものだけじゃなく
自身の中にある魔力を制御する力もあるんだ
A、お前は王の器を手にすれば
漏れ出している魔力を引っ込めて
今まで以上に制御できやすくなるんじゃないか?」
あ「…でもそれは地獄の宝をあいつみたいに奪うことだよ
そんなことできない」
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