正門side ページ28
正門side
向井 「なぁなぁ、Aってなんでいつも着替えて来るんやろ」
室 「あ〜たしかに、今日も謝らんでいいのにめっちゃ謝られたしなぁ」
永瀬 「まじで可愛いし毎日あれでもいいのに」
大西 「…大ちゃんなんか知ってる？」
雑誌撮影が終わって楽屋まで歩いてる時、話題がAの今日の制服姿になった
たしかに言われてみればなんでなんやろ…
みんなの視線が黙り込んでる大吾に集まった
西畑 「そのことやねんけどさ…」
大吾はさっきAに聞いたことを話してくれた
室 「そっかぁ…AはAなりにこの仕事のことちゃんと考えてるねんな」
俺らがそう話しながら楽屋に戻ったら
珍しく机に突っ伏して寝てるAがいた。
藤原 「ちょっと前までパソコン見てなんかやっててんけど…さっき見たら寝ちゃったんよねぇ」
丈くんが寝てるAに気を遣って
普段より小さい声で俺らに教えてくれた。
いつもはしっかりしてるけど
こうやってみたらまだまだ子どもなA。
西畑 「……」
大吾はしばらく考え込んで、
ゆっくりAの方へ行き、自分の上着をかけてあげてから
机の上にあったノートをもって俺らの方に帰ってきた
西畑 「これ見て。」
大吾が俺らに見せてくれたのは
Aのスケジュール帳やった
え…これって…
毎日パンパンに書かれた予定
休みなんて1日もなくて、毎日部活か仕事。
大会が近いらしく、遠征とか朝練も増えてた
こんな生活で…いつ寝てるん…
西畑 「正直、もう限界かなって思ってる」
大吾の声にみんなは黙り込んだ
室 「…しばらくの間、仕事休んで部活に専念するっていうのはどうやろ。…じゃないと、もし何かあってからでは遅い」
龍太くんの言ってることもわかる。
けど、それをAが納得するんかな…
その時
西野 「…あれ…ん……っごめん！寝ちゃってた！？」
Aが目を覚ました。
平野 「ちょっとだけ寝ちゃってたよ」
紫耀の言葉を聞いて
あぁぁぁ、ほんまにごめん…
って呟いて落ち込むAを見て
大吾はゆっくりAの隣に座った。
西野 「あ！大ちゃん！上着ありがとう！」
無邪気にそういうAに
西畑 「A、しばらくの間、この仕事休んで部活に専念してほしい」
大吾は真剣な顔でそう言った。
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作者名：さくら | 作成日時：2020年11月5日 10時
