大嫌いって言わないで

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あっ！ｯという間に日曜日

早く映画が見たいけれど、比与太には会いたくない……。

美味しいお肉は食べたいけれど、比与太には会いたくない……。

そんな葛藤と戦いながら待ち合わせ場所に到着しました

時間はまだ昼前


「はぁ〜……。」


足取り重く、ため息をつきながら歩くあなたを見つけ

比与太は思いきり元気よく嬉しそうに寄ってきます


比与太「Aちゃ〜んっ！！」

「おう、おはよ。チャラ男」←名前ですら呼ばなくなった。

比与太「今日はカジュアルだねぇ〜♪」

「悪いか」

比与太「ううん！カジュアルな格好もカワイイっ！っふ♪」

「ケッ！」


初デートで浮かれまくっている比与太とは対照的に

あなたは、Tシャツにロールアップしたジーンズ

そして頭のてっぺんには大きなお団子

背中には大きめなリュックと、かなりなメンズよりのカジュアルな格好

手首には大きめの、これまたメンズ寄りな時計に

反対の手首には黒いブレスレット

まるで、一昔前の←失礼。 aik○のようです。



「早く映画〜」

比与太「その前にっ」

「……？」

比与太「お昼ご飯まだでしょ？」

「映画終わったらステーキハウスに行くんじゃないの？」

比与太「それは、夜」

「はぁ？」

比与太「お昼はハンバーガー食べに行こっ？」

「えぇ〜……。わたし、○ックはあんまり好きじゃない」

比与太「○ックじゃないよ？」

「じゃあ、○スバーガー？」

比与太「ブー！ハズレ〜♪」

「……なんかムカつくわ」

比与太「あっは！(笑)なんでーっ！

美味しいハンバーガー屋さんがあるから、そこ行こう！」

「えぇ〜……？ハンバーガーに美味しいもなんもないんじゃない〜？だって、ハンバーガーだよ？」

比与太「良いからっ！めちゃくちゃウマイハンバーガー食べさせてあげるから行こうっ！」

「あっ！ちょっ！」


ナイスな振りをしたあなたを、比与太はズンズンと腕を引きながらハンバーガー屋さんに連れていきます


比与太「ここっ！」

「ここ〜？」

比与太「行こっ！」


店内はオサレな雰囲気で、若者で賑わっておりました。

漂う美味しそうな香りと、胃袋を刺激するようなｼﾞｭｰｼﾞｭｰという音

あなたの『肉レーダー』が素早く察知します


「むむっ！これはっ！」

比与太「レイラ〜っ！いつもの二つおねが〜い！」

レイラ「は〜い♪」


なんとも慣れていそうな比与太の振るまいに

あなたは何かを悟りました


レイラよ、お前もか……。←比与太に食われたと思っている。

・・・３→←初デート編１

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