大嫌いって言わないで５

パイセンに相談編１ ページ28

｢それでね〜？初めて比与太を親に会わせることになってさー｣


翌日、お昼休みにｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅさんに比与太の事を話して聞かせているAさん

一足お先にそんな挨拶等を済ませたｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ姉さんに、上手くいくアドバイスを聞いていました。


ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢ほぅほぅ。いよいよAも結婚かぁ？｣

山田 ｢えぇっ！？結婚っ！？｣

｢まぁねぇ〜。私はそんなになんだけど、比与太が凄く急かすのよね〜｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢あんたも凄いわねぇ〜。あの妖怪女遊びをそんなにしちゃうんだもんね〜｣

｢私も初めはまさかあんな妖怪と付き合うとは思ってなかったもん。｣

｢｢あはははは〜っ(笑)｣｣



呑気に笑っている二人の隣で、『キィー！』となっている男、山田。

ずっと密かにAさんの事が好きだった山田には

この現実は受け入れがたいものでした。


ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢でも比与太なら大丈夫じゃない？ありゃ年上に可愛がられるタイプだから｣

｢そお？｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢うん。Aのお兄さんも可愛がってるんでしょ？比与太のこと｣

｢うん｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢正面からド直球で行けば大丈夫じゃない？

Aのお父さんてどんな人なの？｣

｢元ヤン｣

山田｢ぶぅーーーーーーっ！！｣


思わず米粒を吹き散らかした山田

二人から頭をスリッパで殴られたのは言うまでもありません。


ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢なんだぁ〜(笑)じゃあ皆仲間じゃん！｣

｢そうなの？仲間なの？元ヤン皆ナカマ？｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢知らないけど｣

山田｢グフォッ！｣


今度は米粒が変な道に入っちゃった山田

むせながら二人の会話の続きを聞いていました。


ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢で？いつ行くわけ？｣

｢今度の日曜日｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢ウフフ。楽しみねぇ〜♪

っ！？やだぁ〜ん！二人揃って人妻になっちゃうっ！？｣

｢あはは(笑)ウケる〜｣

｢｢あはははは(笑)｣｣


やっと鼻に入った米粒が取れた山田は、『こりゃ大変なことになったな』と

人知れず考えていたのでした。



｢あ。お母さんから電話だ｣


スマホが突然着信を知らせ、Aさんは席を立って食堂を出ていきました。


テーブルに山田と二人きりになったｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ


ここぞとばかりに山田に聞きたかったことを聞いてみました。


ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢ヤーマダよ。あんたAのこと好きでしょ？｣

山田｢ぶぅーーーーーーっ！！｣


ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅの言葉にまたもや米粒を吹き出す山田


ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅにスリッパで殴られました。2度目です。


ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢で？どうなの？｣

山田｢え……あ、えっとぉ……｣


挙動不審になる山田

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