大嫌いって言わないで４ (ページ47)

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と、いうわけで

銀次くんの恋の相談に乗ることにした比与太。

今夜はもう遅いと言うことで、翌日にAさんも一緒に会う約束をしました。

そして迎えた翌日

仕事を終えて、比与太とAさんで銀次くんとの待ち合わせ場所に行くと

比与太には劣るものの、煙草をふかしたチャラい兄ちゃんが二人を待っていました。

それを少し遠目で見ているAさん。

｢ねぇ、比与太｣

比与太｢ん？｣

｢銀次くん、イカツイよね｣

比与太｢なんでだろな？顔立ちはカッコいいのに｣

｢黙ってるとヤ◯ザだよ｣

比与太｢っぷ(笑)ウケる｣

そんなコショコショ話をしながら、銀次くんの前に現れた二人。

銀次｢おっ！比与太っ！悪いな！Aちゃんも、今日はありがとう来てくれて｣

二人を見つけて笑顔になった銀次くん

黙ってると怖いけれど、笑うと女子ウケのよさそうな顔になります。

｢銀次くん、この前は焼きそばご馳走さまでした。美味しかったです｣

ニコリと笑いかけるAさんが、銀次くんには天使に見えました。

銀次｢良かった、喜んでくれて｣

比与太｢銀次？飯は？｣

銀次｢あ！俺今日、焼き肉おごるよ！｣

｢えぇっ！？焼き肉っ！？｣

銀次くんからの申し出に、Aさんは目を輝かせています。

比与太｢マジ？ラッキー！｣

銀次｢行こうぜ！｣

｢やったぁー！｣

かくして、三人は焼肉屋へ移動しました。

ホクホク顔で焼き肉を頬張るAさんと

そんなAさんへお肉をひたすら焼いて提供する比与太

それを見て銀次くんは少しショックを受けています。

比与太｢美味しい？｣

｢んまい♪｣

比与太｢サンチュ追加しよっか～｣

｢いいよー！私これで！｣

比与太｢じゃあカルビ追加する。あ！肉焦げちゃう！これね！｣

｢あ、うん｣

比与太｢あーん｣

｢ハフハフ｣

彼氏というより、『父親』のような比与太に

銀次くんの頭の中は、とてもイケナイ想像でいっぱいです。

銀次｢ちょっと興奮してきた……｣

比与太｢あんっ？何言ってんだよ、お前｣

相変わらず銀次くんには冷たい比与太

そこで銀次くんの意識も通常に戻されました。

銀次｢あ、でさぁ……相談って言うのはさ｣

｢ハフハフ……あ、そうだった｣

比与太｢うん。俺何すれば良いわけ？｣

Aさんに肉を与えながら銀次くんの話を聞く比与太

そんなことをスルーしながら、銀次くんは話を切り出しました。

銀次｢Aちゃん貸してくんないかな？少し｣

比与太｢あ"んっ？｣