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ちゅっと唇を離すと、暗闇で潤んだAさんの瞳が比与太の目に写りました。
比与太「Aちゃん……大好き」
そしてまたAさんにキスをしようと唇を近づけると
Aさんは小さな声で言いました。
「比与太……?」
比与太「っ……ん?」
「◯っぱい小さくて、ごめんね」
比与太「えっ?」
酔っているのであろうAさんの口から、何を言われるのかと思えば
そんなことで
あまりに突然の事だったことに、比与太は一瞬聞き間違えたのだろうと聞き直しました。
「アンジェリーナみたいに爆乳じゃなくても、もうちょっと大きかったら良かったのにね」
『ふふっ』と笑いながら小さな声でそう言ったAさんの瞳を比与太は見つめると
それは冗談ではないのだろうと感じました。
比与太「関係ないよ、大きさなんて」
Aさんの目を見つめて、比与太も真面目にそう言うと
Aさんはふっと笑って言いました。
「比与太のこれまで見てきた◯っぱいのなかで
私が一番小さいかもね。ふふっ(笑)
ごめんね〜?」
冗談ぽくAさんは笑っていましたが、比与太には少しも笑えませんでした。
経験ばかりが多くて、身体は満足したつもりでも
心は何一つ満たされず
でも心も満たされたくて、また違う誰かを相手にしても
結局何も満たされなかったあの頃
相手の表面上だけで選んでいても、別に何も問題はなかった。
でも、Aさんと出逢い本当の恋をして
こんなにも相手の事を大事に想えたことが初めてな比与太には
自分の過去は邪魔であって何の得にもならない。
そうずっと思っています。
今Aさんから言われたことは、何気ないことだったのかもしれないけれど
自分の過去のことでAさんを傷付けているのだとしたら
それは比与太自信にもとても悲しいことでした。
比与太「Aちゃん……そんなの良いんだよ……そんなの……全然良いんだよ……ッフ……ッ」
「比与太?どしたの?」
比与太はAさんを抱き起こして抱き締めると
零れる涙を隠すようにAさんの首筋に顔を埋めました。
比与太「俺にはAちゃんが一番なんだから……Aちゃんが丸ごと一番なんだよ……フフッ…ッ……」
「ふふっ。丸ごとって(笑)」
比与太「ちっちゃい◯っぱいでも俺には最高なのッ……フフッ……最高なんだよ、Aちゃん」
「そっか。なら良かった(笑)」
比与太は暫くAさんを抱き締めたまま
涙を止めることが出来ませんでした。
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裕(プロフ) - alexisさん» スゲー頑張ります(笑) (2020年6月23日 12時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - ガンバレ!銀次くん!(≧▽≦) (2020年6月22日 19時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - むーんせーらーさん» あらあら♪私の当初のイメージも同じ方です( *´艸) (2020年6月22日 13時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
むーんせーらー(プロフ) - 私の中のヤーマダは 山田涼介君になりまちた (^-^ゞ (2020年6月11日 23時) (レス) id: 72f9e7a7c2 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - リゼ@純粋少女さん» あらやだ!嬉しい♪ありがとうございます♪ (2020年6月2日 10時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:裕 | 作者ホームページ:http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時:2020年3月30日 12時