大嫌いって言わないで４ (ページ11)

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銀次｢お前の横にいる女で、こんなに着飾ってない子初めてだな(笑)｣

比与太と胡座をかいて座り、銀次くんはまじまじと眠っているAさんを見て言いました。

比与太｢ふふっ(笑)だな。｣

実は銀次くん

その昔、比与太とツートップのヤンチャなモテ男くんでした。

比与太よりは硬派な銀次くんでしたが

そこは思春期の男の子

ブイブイいわせておりました。

銀次｢比与太から聞いても、イマイチ想像がつかなくて。Aちゃんの｣

比与太｢っふ(笑)｣

銀次｢でも、なんとなく分かったな。

今日会ってみて。

Aちゃんのお兄さん、○○の総長だったんだろ？｣←新事実！

比与太｢うん。びっくりした！聞いたことある名前だったからさ｣

銀次｢大丈夫かよ？そんな人の妹さんを……。

下手したら半○しじゃすまねぇーぞ？｣

比与太｢うん、分かってる。十分に。

銀次？この事は皆には……｣

銀次｢分かってるよ。内緒にしてある。｣

比与太｢ありがと、銀次｣

なにやら銀次くんには色々と話してるようですね、比与太。

銀次｢・・・本気なんだな、お前｣

比与太｢うん。

一生守りたい、Aちゃんを。｣

銀次｢結婚するのか？｣

比与太｢俺は最初からその気だけど。
Aちゃんはどうなんだろ。

結構ゆっくりなんだよね、Aちゃんの気持ちが動くのって(笑)｣

銀次｢はぁ？・・・ゆっくり？｣

比与太｢あんまりベタベタしてくれないし

あっさりしてるって言うか。｣

銀次｢あっさり・・・｣

比与太｢漫画読みたいから早く家に帰るとか｣

銀次｢マンガ？｣

比与太｢俺、まだAちゃんの中では漫画に負けてるんだよね(笑)｣

銀次｢・・・。｣

これまで銀次くんが知っている比与太は

ブイブイのオラオラのグイグイのパクパクだったのですが←ご想像にお任せ。

ここにいる比与太は全くの別人。

驚を通り越して思考停止した銀次くん。

比与太｢今よりもっと深い付き合いになっていけば

俺の事もっと好きになってくれるかな……。｣

銀次｢深い付き合いって・・・まさか

お前らまだ『やってない』とかじゃないよな？？

あっいやっ！まさかなぁ～(笑)｣

比与太｢やってない｣

銀次｢・・・・・

えぇーーーーーっ！？｣

驚きすぎた銀次くんは、５メートルほど後ろへ吹っ飛びました。